Wordが使えて良かった


諸事情があって、この歳になってDTPソフトを使うことになったんですが、そのソフトの使い方を試行錯誤しているときに思ったことが、

Microsoft Wordが使えて良かった


ですね。っていうか、システムエンジニアでWordを使えないとか嫌いとかいう人信じられないんですけど。

世の中には2つの人種がいるのだ。
Wordを使える人と使えない人だ。


脱線は止めて話を戻しましょう。じゃあ、Wordの何がそのDTPソフトの使い方を学ぶときに役になったのか。断片的にちまちまと思ったのが幾つか思い出せそうなのでそれを。


セクションとページ
セクションは、コンテンツを括る単位みたいなものです。セクション内でページを1から振ったり。設計書もそうですが、表紙や目次はページ番号を振りませんよね。ページ番号を振るのは本文、本編から振ります。


そうしたコンテンツの塊でコントロールしたいときにそういう考え方がわかっていると別のソフトでも機能を探しやすいし、どうすればいいか使っていきながらわかります。


フォント・サイズ
文章、文字ごとにフォントやサイズを設定できます。本文はメイリオの10ポイントでとか、欄外注記はゴシック9ポイントだとか。

段落でフォントやサイズが混ざると配置が微妙になったりするわけです。変に改ページしたり。逆に意図しないところで改ページしたら意図しないフォントが付いていたりするんじゃないの、と気付けたりするんです。


フォントやサイズは文章の末尾にその属性を持っている(と思っている)ので改行するたびに属性を持っていることになるんですね。それを一度に設定し直したり、一度1つの段落にまとめて設定し直して段落を分けたりして体裁をなおしたり。


インデント
Wordだとルーラにぶら下がる三角のスライダーで位置を設定することで書き出し位置を指定したり、改行時の開始位置を指定できたりします。


そのDTPソフトではルーラと同じ機能がなかったので改行時の位置合わせをどうしようと思ったんですが、そのキーワードを知っているから代替方法を調べるのにそれほど時間をかからず済んだという。


概念・仕組みを把握するスキル
具体的な操作だと、上の3つが挙げられるのですが、そこに行き着くためには対象に対して概念を掴んだり、ざっくりした仕組みをイメージするスキルがあると早くキャッチアップできるんですよね。


これって、仕事で言語を習得したり、ツールを使いこなしたりするときに共通的に必要なスキルですよね。これを身につけておかないと、新しい技術習得が不得手になったり、億劫になって自分の技術が陳腐化してシステムエンジニアとしての価値がダダ下がりするんです。


まぁ、この歳になって普段使いしないソフトを多少は使えるようになって、まだまだやれそうと思ったのでした。


追記
ちなみにWordも十分DTPソフトのようですね。くだんのDTPの習得で四苦八苦しているときのプランBはWordがある、と思ってやっていたので退路を確保しつつできたのが良かったのかも。