仕事で考えていることが迷ったときはチャンピオンを探せ


「ちょっと今いいですか」
「ん?どうしたの」
「だいぶ前にレビューした案件なんですが、契約後にサービス内容を変えたいと言ってきて」
「うん、それで」
「どうしたらいいかと」
「どうしたいの」
「変更する契約分だけレビューすればいいですか」
「なんでそう思うの」
「えっと、再提示する部分だけで十分かと思って」
「何か、守らないルールってあったけ」
「いえ私たちで決めているルール上は何もなくて。だから困っているというのがあるんですが」

(一応は調べてから来たんだ)

「このプロセスのオーナーのところに行って聞いてくるのがいいじゃないの」
「プロセスオーナーのところで聞いてくる」
「そう、自分たちのルールがないなら、こちらであーだこーだとはいう根拠はないじゃない。まぁ、あったらあったでそれを踏まえて聞きに行く、だと思うけど」
「それはなぜですか」
「だってルールが他にあるならそれを守らないとダメじゃない」
「そう言われればそうですね」
「自分たちのルールがないことまでは調べたんでしょ」
「はい」
「じゃあ、それ以上判断に必要な情報を自分で手に入れることできないじゃない」
「そういわれればそうですね」
「ならさ、大元に戻ってわからないことは持ち主に聞くしかないじゃない」
「あぁそうですね」

(たぶん、わかっていないなぁ)


「もし、調べてわからなくなってしまったら、悩んていることに自分がどうにかしたいことが幾つか混ざっていることがあるからそれを分解して並べてみるといいよ」
「分解して並べるんですか」
「今回のケースはさ、レビューのルールの話とプロセスオーナーが別にいてそっちのルールの話を一緒に考えてしまっているから迷ったんじゃないかな、と思ったんだけど」
「そう言われれば」
「一緒に考えるんじゃなくて、並べてどっちを優先するのか、と考えてみたら。そうだね、優先はどっちがチャンピオンか、って考えるといいかも」
「チャンピオンですか」
「そう、チャンピオンにはかなわないからね。チャンピオンを見つければいいと思うよ」
「チャンピオンを見つけるんですか。へー」