システムエンジニアとしてのコアコンピタンスと横展開を考える


いよいよ年末で、年末と言えば大掃除ですがルンバよりmakitaがかっこいいし、欲しい…。


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マキタの道具は充電式バッテリーをコアコンピタンスとして現場の道具を再定義していると思えるのですが、何せマキタやRYOBIなどの道具とは接する機会がないので単なる思い込みの範疇は越えられないのでちょっとした妄想の域を出ていないので、その辺は適宜ご容赦ください。


とはいえ、全く一つも持っていないかというと以前ブログに書いたようにマキタの芝刈りとヘッジトリマの兼用機は持っていて、充電式バッテリーはとても便利で恩恵を受けているのですよ。特に、ヘッジトリマは手で枝を払っていた頃とは違いツールを電化した効果で疲労度は1/10といってもいいのです。



いやはや、生産性向上とは手動を自動化するというように、生産方式を変えなければ得られないものであって、技術の習熟度を期待するなんてことは精神論でしかないし愚の骨頂の代表のようなものだと思っているのです。


念のために書いておくと、手動であっても自動化であっても生産方式としての技術的習得は定める作業品質を満たした上での、それ以上の習熟度の向上により生産性を上げることを目標とするならば、それは精神論でしかないということです。そんなものを頑張るなんてバカらしい。


ワタシ、プロジェクトではメンバには先進論を振りかざして頑張ってとは言わないです。かえって「頑張らなくていいよ」といいます。でも「作業プロセスは遵守してください」といいます。


それは他のメンバ同士が同じプロセスを行うことでそこで定義されていることについてはメンバであればコミュニケーションを省いてそれを暗黙の前提とした上で会話を始められるというコミュニケーションコストを下げる効果とメンバであれば同じ作業品質を確保するということを狙っているからです。


同じように頑張らなくていいといいます。合意したアウトプットを省力で提供してくれた方がいいし、その方がみんな早く帰れます。無策で無計画でそのツケをテストになって払うより、先に準備して作業プロセスと作業品質を確保して楽をしましょう、と。エレガントに作業をする必要はないけれど、求めることは最小限の手間でやり切りましょう、と。


そうしたことはチームで決めたことを一つひとつ確実に終わらせていく他ないのですが。


話を戻して、マキタの充電式バッテリーですがこうしたコアコンピタンスとなる技術を持って、横展開するということをシステムエンジニア自身の技術に適用している人ってどのくらいいるんでしょうか。それも、自主的に。


データベース技術のうちoracleならほんとoracleだけとこだわる人がいますが、その製品が尻つぼみになったら

「あなたどうやってご飯だべていくの?」


って心配しちゃうんですが。まぁ、oracleを引き合いに出していますがべつの製品でもいいのです。DB2でもinformixでも。生き残っている製品もあれば消息不明なせいもあるし消えていく製品もある。


自分の飯のタネを製品に依存しすぎると死にます。だって、製品なんて自分でライフサイクルをコントロールできないですから。


システムエンジニアは自分が使い報酬を得る道具を自分で選び、メンテし、常に置き換えを実行していかなければならないのです。


そんなこと、「組織に言われたらやればいい」と思っていたら大間違い。ブー、です。組織は必要になったらそのときに戦力となる人を欲しがります。そういう人の給料が上がります。


組織なんて、そんなものです。


じゃあ、たくさんある技術や製品の中から「どれを選べばよいのか?」だって。そんなの自分でコストを支払って、身銭も時間も「自腹と自分の頭を使って判断して行動しなよ」です。


人に聞く自体、なんら保証のない根拠のない情報を鵜呑みにして自分でコントロールできないことをわざわざ取り込もうとしていることに気づいた方がいいのです。


それでもというなら、いま自信を持っている技術や製品と競合しているものを候補としてみたらいいと思いますよ。まずは調べてみることから始めてみましょう。


なぜ自信を持っているところを基準にしたかというと、強みの横展開を図りたいからです。強みであるから目利きもできるし、危うさも感知できるのです。


危うければ深入りしないように撤収し、べつに早々に切り返した方がいい。そうやって試行錯誤することで元々持っている自信のある技術をより深く広くすることに結び付けられるのです。


ちょうど年末ですし、自分が自信を持てる技術を棚卸しして、来年にちょっと手を出してみる隣の技術や製品の目星をつけておくにはよい時期だと思うのです。