プロジェクトマネージャがプロジェクトの問題の芽を調べるには
懲りないプロジェクトマネージャは、問題を自分で起こしてドタバタと騒ぎ回ることを繰り返しているんですよね。こうしたプロジェクトチームにアサインされ続けるとこれまた、不思議なことに慣れてしまうようで、誰も何にも言わないようです。少なくとも本人には。
例えそうでなくても、問題は自分からは起こさないことがプロジェクトマネージャには必要な気遣いだと思うのです。だって、自分で自分の仕事を増やすのが一番馬鹿みたいですから。とは言え、プロジェクトマネージャだって人の子ですから間違いをたくさんするものです。それをするなという方が間違い。間違う前提で物事を考えた方が胃に優しいです。
プロジェクトマネージャがプロジェクトをオンゴーイングしているときに何に注力して入ればいいか。それは、調整役でもなく、問題解決でもありません。調整なんて、調整しなければならない課題のレベルの役割でやればいいのですし、調整だって同じです。
プロジェクトマネージャが注力しなければならないことは、問題の発見です。それも問題になってからではなく、問題になる前の問題の芽の状態で、です。プロジェクトマネージャだって人の子でたくさん間違いをしますし、それを許容します。許容しますが、問題になる前の芽の状態で見つけることを期待しているから許容しているのです。それを問題に昇格してしまってから見つけているなら、それは冒頭の懲りないプロジェクトマネージャと同じです。
プロジェクトマネージャの仕事は問題の芽を摘むことです。芽を積むためには昨日と今日の違いを調べなければならないし、どこに芽があるかも調べなければならないです。もちろん、誰のところに芽が出そうかも知るために調べなければならないです。
調べるのだって、問題の芽がないか、なんて言ってしまっては誰も自分から言い出さないし、どちらかと言えば、問題の芽の存在自体に気づかないメンバの方が多いものです。
それはプロジェクトという単位でものを見ているかどうかの違いがあるからです。知りたい方から調べに行く。行って、問題の芽を見つけて、それが育たないように摘んでしまうか摘むように促す。
問題の芽は、メンバが他のメンバと共有しておいた方が良さそうだと思っていること、やばそうだと困り始めていること、直さないとまずそうだと思うことです。
プロジェクトマネージャは、そういった3つのことを調べると良いです。