仕事の冗長化は成長の機会を生むツール
システムエンジニアなら、これは誰にも負けないという光るものを何か一つ持っていたい、と思いませんか。
ワタシならそう思うのです。でなければ、頼られないですよね、仕事で。
でも、自分が一人で頑張りすぎてSPOF(Single Point Of Failure)になってはいけないし、ましてやボトルネックになってもいけないですよね。
トラックナンバーを作らない
トラックナンバーとはチームの役割分担である人が仕事ができなくなるとプロジェクトが止まってしまう、という事象を言います。
このトラックナンバーは言い換えるとSPOFと見ることもできます。 SPOFは単構成でそこが故障すると機能しなくなるのである意味、機能の脆弱性と言えるかもしれません。
トラックナンバーは人的な切り口で、SPOFは機能的な切り口です。チームや組織をどの切り口で見るかによって表現は異なりますが、どちらにしても放置することはチームや組織としての人的リスクを放置していることになりますから、リスクマネジメントの観点で言えば、リスクを受容していることになります。
ただ、チームと組織で違うところはリソースとしてのスケールが違うということがあります。チームでトラックナンバーの問題が発現するとチームの中で代替に切り替えることはできないのです。できていれば、トラックナンバーの数値は1より小さいわけですから。
組織の場合はリソースの暑さが違いますから特殊な技術でなければレベルの差はあるにしても代替が効くものです。まあ、そのための組織ですが。
仕事の冗長化は機会を生む
自分の仕事を冗長化する、SPOFを作らないということは、何かあったときにでも仕事が止まらないということを意味します。その何かはインフルエンザに罹るという負の面もありますがそれだけではありません。自分が外部の教育に行きたい場合のようなプラスの面でも業務を止めないという力が働きます。
言い換えると冗長化は自分の成長を生む手段なのですね。
アウトプットを見える場所に置く
では、どのように冗長化するか、ですが、とにかく、チームのメンバがアクセスする場所にアウトプットなり業務のプロセスを可視化して見えるようにして置く、ということが必要です。
フォロワーをひとり作る
そして、ことあるごと、進捗報告や仕様検討の場で可視化している場所から情報を取り出すことでプレゼンスをすることです。
さらに言えば、SPOFを減らすことに同調してくれる仲間を一人見つけ、二人で仕事の可視化を進めるのです。