人を動かして結果を出すときに意識したい5つのこと


仕事って最初は自分に割り振られたタスクを完了させることで結果を出すのが仕事なんですよね。ところかあるターニングポイントがあってそこから仕事の内容が変わってくる。


初めの頃は周りにわからないことを聞いて回ったり、何をすればいいのかを聞いて回ったり。つまり、やらないといけないことを自分の足を使って情報を集めて自分のタスクのパーツを揃えて組み立てるのが仕事、とも言える。


ところが、あるターニングポイントから聞いて回っても誰も情報を持っていなかったり、誰が知っているのかさえわからないことが出てくる。第一、集めるパーツが何であるかさえわからないことだってある。


それでも集めないといけないだろうパーツを自分の頭の中で想像して、集められるだけの情報を集めるだけ集めて、自分の頭で構成してみてあれが足らないこれが足らないとまた一からやり直していく。


組み立てられるということは紛いなりにも自分の頭の中には完成イメージを持てているということだ。それを完成させることがタスクの結果を出す、ということ。


それはつまり、自分に与えられる仕事から自分で周りを動かしていく仕事に変わるということ。それがターニングポイント。


じゃあ、人を動かすためには突然目の前に行ってお願いすればいいのか。それで快く対応してくれることもあるけれどそうならないことの方が世の中には多い。こちらに全く非がないのに見返りを要求してくることだってある。


たかがタスクを終わらせたいだけなのに。では人を動かして自分のタスクを終わらすために何を考えて動かなければいけないのだろうか。


求めているのは何か
タスクごとに求める結果は違う。方式のアイデアかもしれないし、仕様書かもしれないし、負荷テストの環境かもしれない。ときには追加予算を捻出してもらうための資料かもしれないし、ベンダーへのクレームかもしれない。


そのタスクで求められるものは何か。それを明らかにしておかないと何も進まない。


どういう結果になっていればいいのか
例えば、追加予算を捻出してもらうとき、想定される結果は


・ゼロ回答
・一部回答
・折半
・満額回答


と幾つのケースかが考えられる。望む結果はどれか。でも、経緯から現実的な回答はどれか。望む結果を、現実的な落としどころを持つのかどうか、それを含めて受け入れられる結果を持っていなければ作戦は立てられない。


相手の立場になってみる
どんなに正当性を持つ理屈を持っていても相手に交渉権がなければこちらの話を聞いてもらっても無駄かもしれない。決定権を持っていなくてもこちらの代理となって調整役をかってくれるかもしれない。


こちらに有利な回答を得ようとするならば、先方に足して実益はないにしてもなんらかメリットがなければバーターにならない。一方的な勝利を得たいわけでもない。


こちらは、さきの得体結果を得られえばいいのであって勝ち負けではないのだから、相手の立場になって物事を俯瞰してみることは翻ってこちらの考慮漏れに気づくこともある。


軸を持つ
どういう結果になっていればいいのか。そうしたポジションを確認するのは軸を持つということ。軸がなければ無駄にパワーを持つ相手なら押されてゼロ回答しか得られない。


でも、こちらの考えがあまりにも一方的で傲慢で凝り固まっているとしたら得られるものも得られなくなってしまう。


考えかた、行動は中心の軸はしっかりと、その軸を囲む周辺は適度に柔らかくしておく方がいい。周辺は適度に相手に渡して確保したいことはしっかり確保する。


気持ち良く
つっけんどんに頼まれるのとニッコリしながら頼まれるののどっちがいいかなんて誰に聞かないとわからないことでもない。


笑顔は無料でコストのかからない最大の武器だ。どうせやってもらわないといけないなら気持ち良く騙されてもらうくらいの心がけで接した方がいい。


まとめ
人を動かして自分の仕事をやってもらわないといけない時期が訪れる。そのときになって試行錯誤してもいいけれど、少しは上手に動いてもらう方法を知っていてもいい。たぶん、周りの仕事ができる人はみんな自然とやっている。


・気持ち良く動いてもらう
・軸を持つ
・相手の立場になってみる
・求めているものは何か
・どういう結果になっていればいいのか


一つひとつ、意識して周りの仕事ぶりを見てみよう。できるプロジェクトマネージャは実は一生懸命気を配って自分の結果を出したいタスクをメンバにやって欲しくてみんなを動かしているハズだ。