チームの混乱はなぜ起きるのか


チーミングした時とかは勿論ですが、チームとしての目標を共有せずに時間が過ぎてしまうと、ここぞというときになってもチームが機能せずに混乱を起こしてしまいます。


チーミングしたときの混乱と時間が経過したときの混乱は同じようで違うんですね。チームとして編成したときには顔見知りの人もいれば初見の人も居るかもしれません。チームのメンバの数だけ関係がありますから他のメンバの技術的な認識もメンバが持つ背景もその理解はさまざまです。


そうした状況下で、プロジェクトならチームを立ち上げてプロジェクトを進めようとしてもスムーズにはそうそうと進まないわけです。プロジェクトとして達成したい目標があるけれど、それを全員が受けれるプロセスを経ていなければ宙ぶらりんなままですし。


チーミングしたときの、立ち上げ時期の混乱はチームメンバが他のメンバを受け入れる儀式を経ないとチームとしては成り立たないんですね。それは、これから始まるプロジェクトでの自分に対する期待が何であるかがわかっていないことと、自分が誰に何をどこまで期待してよいかを知らないから。


期待をするという関係を作るためには信頼ができる環境が整わないと後ろを任せられないし、どこからカバーすればいいのか曖昧です。


なので、それをチームメンバ全員が一人ひとりどう思っているのかさらけ出す過程が必要なのです。それをしないままで進んでしまうと表面上だけの関係で成り立っているので突然メンバ間に思い込みという認識違いによる溝があることがわかるんですね。


ここで実はチームとして機能していないことが発覚するわけです。誰かは自分の範疇だけを守って仕事をしているし、心配性のメンバは心配が現実なのかを確かめもせずただ心配だというばかり。そして過去に痛い思いをした人が間を埋めようとするけれど埋めきれない、と。


チームは混乱をしてよいけれど、それをしていい猶予は立ち上げ時期だけです。


その時期にプロジェクトマネージャがリーダシップをとってチームを統一して機能するように羽化をさせないといけない。


昔は、30年前くらいまでなら時間が解決してくれたんですね。プロジェクト期間に対するプレッシャーや技術が変化するスピードも何もかも時間が解決してくれた。今は自然に任せていてはプロジェクト期間が終わってしまうし技術の変化が先に行ってしまう。


だから、儀式としてでもチームが混乱する時期を恣意的に統一して機能するように仕向けなければならないんです。そういった要求があるからチームにスポットライトが浴びるんです。


チーミングをしたら、混乱を経て機能するように統一ための儀式をしていきましょう。