コンセプトや仕様をつめていくときのいい感じのやり方


コンセプトを作りながら、仕様を決めていく仕事って企画段階とか上流設計では割とあると思うのですが、そうしたときのいい感じのやり方で情報の整理の仕方がワタシ的に割と良い感じのやり方がありますよ、っと。


情報の整理の手順は、こんな段取りで作り上げていきます。

  1. A3サイズの用紙を用意する
  2. A3用紙を4分割(2*2)のマス目に区切る
  3. 左上 要件、制約事項
  4. 右上 大きなレベルでの機能又はフロー
  5. 左下 リソース
  6. 右下 スケジュール(局面の一つ下のレベルくらい)


A3の用紙に図表を割り付けするとこんな感じになります。

■タイトル(たたき台)日付とか
要件/制約事項                




  
大きなレベルでの機能又はフロー




  
リソース




  
スケジュール(局面の一つ下のレベルくらい)




  


A3の用紙としているのはまだ情報のパーツが揃い切っていないときに有効です。情報が揃い切っていないと思っている段階でpowerpointexcelで書き始めてしまうと、綺麗に図形が描けてしまうし、文字も綺麗すぎてなんか出来上がってしまったんではないか、と勘違いするからです。なので、まだ、やわやわの状態のときには手書きがいいです。


要件/制約事項を並べる
実現したい要件があるはずです。それを列挙しましょう。一番大枠のスコープでもあるからです。どっちに向かって進むのかの指針でもあります。


次に、制約事項を書き並べます。制約事項は、この作業の前工程や要件が存在する際に生じるものです。この制約条件は、関係者が見て聞き知っていても後続の担当者が知っているとは限らないのできっちり書く必要があります。


そんなこと、関係者なら知っている、は、関係者でなければ知らなくても仕方がないことですし、そう言ったことは明示的にしておいても誰も困りませんから、堂々と記載しておくべきものです。


大きなレベルでの機能又はフロー
このシートでまとめようとしてるコンセプトや方式などで実現する仕組み、機能や処理手続を描き出しますが、その前に、2−3の箇条書きでどんな仕組みにするだとかを制約する事項を書いておきましょう。


その次にスペースに図として機能やフローを図表として書き込みます。


リソース
リソースですから、人やモノなどこのコンセプトで必要とするリソースを書き出すますが、やはりここでも、リソースの全てとしていることを箇条書きで書きましょう。


次に前と同じように、図表を使ってイメージアップします。体制ならツリー型でもいいですし、資源数であれば表が良いでしょう。


スケジュール(局面の一つ下のレベルくらい)
スケジュールの制約事項を箇条書きで書きましょう。そのあとでガントチャートぽいものを4半期とか月単位程度でスケジュールをざっくりと表現します。


ここで明らかにしたいものは大きなレベルので作業の順序やマイルストーンです。


何が見えてくるか
これを書くことで、今知っている情報がどれだけなのか、何が足らないのかを知ることができます。情報が足りていそうだ、と思えるということは次工程として必要となる情報が揃っているということです。情報が足りないということは、次工程に進むほど検討がされておらずまだまだ課題が多いということです。


このA3の用紙、それも紙に書き始めることで、頭の中で知っていることを書ききることができ、足らないことは情報を集めることで情報の持っているリンクを集められる、という情報の可視化を進められるという見方もできます。


特に頭の中に入っていることを表現することは、わかっていたと思っていたことが実は矛盾があって分かったつもりになっていただけということも気づくことができるツールとして利用出来ることから自分のためのフィードバックとして使うことができます。