システムエンジニアは何歳までなら変われるんだろう


昨日、60歳くらいの指示待ちシステムエンジニアのエントリーを書いたけれど、じゃあ、何歳までだったら人は変われるんだろうなんて思ったことはないですか。


マネージャやプロジェクトマネージャをやると変わってほしいな、と思うことがままあるんですよね。ニュアンスとしては成長して欲しい、の方がつい良いかもしれません。


ワタシがマネージャになったのは何歳だったかなぁ。ただ、初めてマネージャ担ったときのチームの顔ぶれはすごかったですね。上は50歳くらいから新人まででどこかの年代が欠けているということはなかったですから。ただ、人数の分布は40歳後半くらいの年代が多かったような。まぁ、自分より年上だったと。


人は2つの性格を持っていると思うのです。1つは生まれ持った先天性の性格。もう1つは体験から身につける後天性の性格。心配性などの性格は生まれ持った先天性の性格なので生涯変わることはないと思いますし、役割などの体験を通じた学習によって形成していく性格はその学習の機会を得ることで性質を変えることができるのです。


仕事ですからアサイメントして、プロジェクトへ参加してもらって経験を積んでもらう。OJTとOFFJTを通してできるスキルエリアを広げ、レベルを上げていく。


そうした中で期待している役割とのギャップが生じると変わって欲しい、育って欲しいと思うわけです。


イメージではやはり若い世代の方が吸収力がありそうで変化しそうですよね。そして年齢を重ねると次第に融通が利かなくなり頑固になって変化もしなくなる。


経験値で定量的な測定はしていないのですが、まぁ、その気になれば当時のメンバの名前を書き出して変わった人をカウントすればいいのですけど、結論から言えば、年代は関係ないんですね。


どちらかと言えば、本人の思考がどれだけ先天性の性質に依存しているか、によります。


そう考える理由は、メンバ一人一人との会話と行動の結果を見ているとそう確信が持てるからです。ヒントを出すだけで結果を出すメンバもいれば、何度も動機付けをしても結果を出さないメンバもいるんですね。後者は、そうした動機付けにインセンティブを感じられないんでしょう。こうしたメンバも史ごとはきちんとやるけれど、興味のないスキルの伸長は全くもって手を出しません。


ヒントや情報を目の前に置くだけで、あとは勝手にやるメンバはそれを見てやることにインセンティブを感じる性質を持っている。


マネージャにとってどっちが都合がいいかといえば、どっちもどっちです。なにせ生まれ持った性質が支配しているところですから、それをどうこうしようとしてもそれは無理なんですよ。そうしたところを無理に変えようとしても変えられないんです。変えられるのは役割などの経験から形成していく後天性の性質の方です。


それを一人ひとりのメンバごとに当たりをつけてこちから出し物を変えていく。そうしたことの積み重ねで成長した、と思わせることが次の成長につながり、チームの成長につながるんです。