麻婆豆腐大論争は、利用技術とアーキテクチャーの話ではないか


我が家は平日はワイフが、週末はワタシがごはんの分担をしています。週末にワタシがやっているのはワタシ「が」ストレス解消と食べたいものを「作りたい」からでワイフに「作って〜♡」とかではない。一昨日くらいにクックドゥ大論争があったらしい。

クックドゥを使っても大して手間を省けない? - 麻婆豆腐大論争 - Togetterまとめ


我が家でも麻婆豆腐は人気の高いおかずですね。子どもが小さいなときは甜麺醤を多めに、豆板醤を少なめにして子どもでも食べやすい味付けに調整したり。ただ、いつも目分量なので味がぶれるのは素人料理の王道まっしぐらですけど。


クックドゥは作業手順のパッケージである
見たままですけどね。レトルトパウチドですから。料理の腕前は問いません。箱の裏に記載の材料を揃えて、手順どおりに作業をすれば誰でも、いつでも、何回もでも、同じ味を再現できるわけです。


大事なことは、手順どおりにやれば同じ味が再現できることです。そこに価値がある。そのほかに、麻婆豆腐の調味料を揃える手間を省けること。

サラダ油
醤油

胡椒
甜麺醤 *
豆板醤 *
ラー油
片栗粉


使う順番で思い出してみたけれど、これだけ調味料を使うんです。我が家では、花山椒を仕上げにふりかけるので、さらに多いわけです。クックドゥに花山椒が入っているかまで知りませんけど好みなので一旦棚に上げます。


クックドゥの良いところは、先の味の再現性と*をつけた調味料を常備しなくていい、という点です。本来なら資産として持たなければならない調味料をサービスとして調達しているわけです。


クックドゥを使った麻婆豆腐の課題は何か
もし、我が家でワイフが麻婆豆腐をクックドゥで作ったらワタシはどう思うかといえば、普段は週末にワタシが作るところを子どもかワイフの誰かが食べたくて作ったんだなー、と思うくらいです。


どれどれ「クックドゥの性能とやらを見せてもらおうか」と池田某のように言うかどうかはおいといて、忙しいのにリクエストに応えるワイフえらい!、しかないでしょう。


食べたい人に食べさせることができる手段を選び、振舞うことが大事なのであって、商売でないのだから素人が忙しい最中にそれほどがんばってどうする、と。


ワイフの名誉のために補足すれば、調味料は常備しているのでクックドゥならぬクックパッドを見て作っていますよ、麻婆豆腐。ワタシの麻婆豆腐と違うのはレシピだけです。ワタシはdancyuなだけ。


じゃあ、クックドゥを使った麻婆豆腐に課題があるかといえば、調味料を揃えて作ったら素人料理ながらも少し本格的な味になるという課題が存在するか。


それは違うと思うのです。味ではない。味は8割がた同じ味を再現できる方が優秀だと思う。いくら調味料を揃えても、毎回味がぶれるなら食べる方はたまらない。


課題は、調味料を使ったときの手順を覚える機会を逃すということです。それに価値を見出すなら。システムエンジニア風に言い換えると、利用技術だけでソフトウェアを作るか、アーキテクチャーを知って自分でデザインするか、ということです。どっちに価値をおくか。


ワタシ的には、手段を複数持っておきたいところです。時間がないならクックドゥを使うことがあるかもしれませんし、調味料の調達の都合で使うかもしれない。まぁ、そうならないように準備をするのでしょうけど。


どっちでつくってもワイフが作ったら美味しいのでワタシは嬉しいですが。