情報を整理するときには、ベン図で考慮漏れを見つけよう


仕事で情報の整理をすると、ついつい表形式で整理を始めちゃいますよね。例えば下表のように。



これ、危ないんですよね。慣れているひとならいいのですが、前のめりになってし易い人は周りが見えなくなって、間違った整理を始めてしまうんです。これを別の表現で表してみましょう。



ベン図ですね。集合。小学校でやるんでしたっけ。で、表形式の整理で何がまずいかです。



そう、AとBの外側は放置しておいていいんでしょうか。情報を整理する対象としての範囲はどこかで線引きしないときりがないのでどこかで線を引く、バウンダリを決めるわけです。が、そのバウンダリがAとBの外側の線を協会にして良いのでしょうか。


AとBしか最初から考えないシステムエンジニアが少なくありません。AとBしか出てこないけど、他は大丈夫なの、と訪ねてから考えたり、情報を整理し直したり。



情報の整理としては、包括的に、漏れなく対象とした上で、範囲ごとにどう扱うかを決めていくほうが安全です。一旦、集合の全体のバウンダリを決めてSとして、その中での集合AとBで整理をするんですよね。その整理の中でAでもBでもない要素が出てくる。



ベン図で集合の全体のSの界面を表す線を引くと、AでもBでもない集合Sの部分についてどうかと気づきがあるんですが、表形式だと気づかないんですよ。



それは表形式はAとBしか扱わないから。AとBの項目だけを考えるからです。範囲で考えない。だから、気づかないわけです。


でも、ベン図のような集合の図に界面の線を入れると気づきやすくなるわけです。



これで考えないと仕様のケース漏れや、エラー時の処理忘れを起こしてしまいますし、業務設計をする際にはプロセス漏れを起こしてしまいます。見積もりだったら見積もりから漏れて赤字の原因になってしまいます。


情報の整理は、図を描いて対象から漏れてしまわないように利用しましょう。