10年後もシステムエンジニアの自分のために種を蒔く


とある歓送迎会で送り出される方がいて、その方は定年退職をされたんですが、その方には随分と仕事上で助けらたので感謝のつもりで出かけていったらたまたま席順が隣になったので、次は何をするかをお尋ねしたら今の仕事とは全く関係のないことをするのですと。


その方は優秀だったしそれ相当の役職だったので、関連企業などに行けばいい待遇で迎えられるのではと思っていたので、人の関心ってわからないものだという思いとワタシも頭が硬いのかなというのと。


その方は年齢も体力のこともあるので、次の仕事は細く長く続けられる仕事がいい、と。そうですね、年齢は体力とリニアに関係していますから。


読者の方は多分、40代、30代くらいなのかなと仮定を置くと、その方たちは、10年後、20年後にはいまのワタシと同じ年齢になるでしょうし、さらにもう10年したら、退職された方と同じ年齢に達するわけです。


そのとき、何をして行きていくか。


でもですねぇ、そのときになって種を蒔いたとしても遅いんですよ。だいたい、種を蒔いたところで自分という土壌で上手く育って花が咲いて、実が付くかなんて種を蒔いてみないとわからないんですよ。


プランターと同じで、新しい用土=知識と技術を更新しないと種の芽が出ても育つ養分がないのですし。芽は出てても花は咲かないかもしれない。実がなったとしても美味しいかどうかもわからないし。


だからですね、いまから、10年後を考えて種を蒔く必要があるし、試験栽培してポテンシャルを検証しないとけない。


このとき、目標をどう設定するか、何を検証するか、判断基準を何にするか、こうした、いま仕事でやっている方法論が役に立つんですね。そして、戻ってこれない沼に嵌らないようにピボットをしながら残りの人生もシステムエンジニアとして生きる。


いや、別にシステムエンジニアじゃなくてもいいのですが。


次の10年のために種を蒔く。


これ自体が、システムエンジニアを育成するための、自分を育成するためのプラクティスなんですけれどねぇ。