システムエンジニアは、習得→ストック→組み立ての知のループを作ろう
システムエンジニアになったばかりの新人研修でいつもお伝えしているのは、
「システムエンジニアを辞めるまでずっと勉強が必要だよ」
ということです。ワタシが社会人になった頃と比較すると技術に関する進歩は、本当に進歩しているのでその分、習得する対象となる技術エリアが広く深くなっています。ワタシに言われなくても、それは勉強し続けないと追いつきません。
ところで、ワタシがそうした物量的な問題として学習を続けないといけないんだよと言っているかというと、実はそうでもないのですね。現実問題物量的な問題はあるんだけれど、続けないとそれはそれで困るから、という思いがあるのです。
学習による知の習得
学習には体験することで得る経験知と書籍などの体系だった形式知があります。どちらにしても、今まで持っていない知を得ることで、学習体験をします。その体験は学習する人の関心を引き、学習によりより、興味を持つことがあります。知を得ることで高揚するわけです。この作用により、学習することに対して習慣化に結びつきます。
そうした知の習得の作用もさることながら、人は知らない無の状態からは何も生み出すことはできません。情報技術についてとくに。であれば、システムエンジニアとして活動するのであれば、学習することは必須の活動となるのです。
知は表現のストック
とくに、形式知について学習し、身につけるということは、語彙を増やすと言うことにつながります。今まで知らなかった言葉を知ることで、その言葉を使えるようになります。言葉が増えれば表現が豊かになります。その言葉は、技術用語ばかりに限ったことではありません。
書籍を書く執筆者の持っている語彙をそうした形式知から自分に取り込み、自分の語彙を増やすことで表現の可能性を広げることができるようになります。
知を統合的に組み立てる
知を得るということは、ある事柄について概念を持つということです。仕組みを理解している。学習することで得た知識により、様々な概念を組み合わせ、より複雑な概念として理解をすることができるようになります。
多種多様な技術を理解し、組み合わせて課題解決をするということは、そうしたいくつもの概念を統合的に理解しながら、自分なりに構築できるようになるということです。
学習はループする
というようなことについて思いがあって、それを端的には勉強し続けてね、というわけです。まあ、今時の新人は優秀なので、全てを言わなくても学習すれば何が得られるかはわかっていると思うので。
とはいえ、仕事に入ってしまうと仕事に追われてしまう日々になってしまうかもしれない。そうならないように、学習するループを作ってね、と。