PUSH型のコミュニケーションでは問題は解決しない

報告で抜け漏れする人って一定の割合でいます。たまに、うっかりでなら珍しいなと思うくらいで済むのですよね。こちらもうっかりだな、と思うのは日頃の報告内容がWBSや担当している課題をオリジナルをリファーして報告する範囲はこれですよ、としているからです。

それで、報告で抜け漏れする人で問題なのが、毎度する人です。こうした人がチームにいると作業品質のレベルを2つくらい下げたところで見ておかないと抜け漏れだらけになるのでとても危険です。そうした人の抜け漏れを少しでも減らして、プロジェクトマネージャもそうですが、メンバの手間をできる限り増やさない運営をしたいものです。

尋ねない

お父さん、お母さんではないのでこれから何をするかだとか、今何をやっているのだとかを尋ねることをやめます。

これはPMから抜け漏れするメンバに対してPUSH型のコミュニケーションを取ることをやめる、と言う意味です。

 PM → 抜け漏れするメンバ

このPUSH型のコミュニケーションは、得てして指示系の作業管理になってしまう傾向があります。で、これをやりすぎると抜け漏れするメンバは毎回抜け漏れするので負のループに入ってしまいます。そうすると抜け漏れするメンバは他者、プロジェクトの場合はプロジェクトマネージャの振る舞いに振り回され、悪循環になってしまいます。

〜します、と申告してもらう

予定したことを予定通りにやってもらえればまずはプロジェクトとしての期待には応えてくれている、と評価することが言えます。ですから、報告の抜け漏れは些細なことかもしれませんが、ただ、本当に作業をしていなかった場合は困ってしまいます。

そこは作業をするときに作業をしますと申し出てもらえるようにすればいいのです。そういったことも、朝会などで一人ひとり順番に「今日やること」申告する運営にすれば自然と解決します。

同じように、完了した作業も「〜を完了しました」と申告してもらえばいいのです。

これはPULL型のコミュニケーションに変えるということです。

PM ← 抜け漏れするメンバ

 抜け漏れするメンバから主体性を引き出して、受身にすることをさせない、いつも問われるポジションから、発言するポジションに変える、ということです。

これの良いところは、コミュニケーション上の関係性を改善して、主体性を持たせ、小さな成功を積み重ならせるという点です。そうしたことが間接的に自信を持てるようになり、様々な行動を変えていくことにつながります。