エンジニアに「おやつタイム」を

外から見るとなんともひどいプロジェクトに応援というか立て直しを請われたときの3ヶ月の働きぶりは、労働時間的には超ブラックではないかと思われるだろうなぁと思うのですが、当事者であった自分の感想は、

「まだ時間的に余裕があるからな。完全に詰んではないし、限界までののりしろはあるかな」

っていう感じでした。その際に習慣にしていたのは午後のおやつタイムです。

おやつタイム

打ち合わせがあればその時々で時間を変えていましたが、3時まで頑張ると意思力を働かせておやつタイムまで雑多な仕事を片付けることに集中することを言い聞かせて処理していました。

今思えば、あのおやつタイムは自分を甘えさせていたのだなぁと思うのです。だって、今必要ないもの。もちろん、今は当時のような労働時間的にハードな働き方をしていませんが、クリエイティブ性については仕組み化などの仕事の建てつけを考えたりステークホルダー間の調整をしていたりするので難しい仕事はどっちと言えば、今の方です。

なので、もし、仕事の難易度で脳が疲れるのであれば、今の方が疲れるはずです。

意思力のないところをおやつタイムで誤魔化している

これらの体験から比較すると、おやつタイムがあろうがなかろうが仕事に集中するために糖分はおやつタイムを設けてまでは必要ないというのが経験則です。

これは逆に意思力がないことをおやつタイムで包んで隠していただけなのです。おやつタイムで得られるのは、萎れた意思力のリセットとスイーツの脂肪だけです。

仕事を片付ける意思と気分転換には役に立つ

では、全くもっておやつタイムは仕事に良い影響を与えないのからやめた方がいいのかと言えばそうでもありません。何事も一面から見て判断していてはよりベターな結果を自ら捨ててしまうことになります。

おやつタイムは、意思力を復活させる呪術として使えば良いのです。

例えばこんな感じの1日だったらどうでしょう。 

9:00 朝会
  各自作業・打ち合わせ
12:00 お昼
  各自作業・打ち合わせ
17:30 定時

 意志力を保って2時間以上作業を続けるのはしんどそうです。メンバだって同じでしょう。

人は目標がある方が集中しやすいですし、集中していた方が成果が得やすいです。

であれば、○○時まで仕事の区切りをつけよう、と仕事をする方法をとってもいいのです。ですから、おやつタイムを15:00にセットします。 

9:00 朝会
  各自作業・打ち合わせ
12:00 お昼
  各自作業・打ち合わせ
15:00 おやつタイム
  各自作業・打ち合わせ
17:30 定時

おやつタイムに雑談してリラックスをしても良いですが、集中している状態を切ってしまうとまた集中するところからになってしまうので、コンテンツをスイッチするのが良いです。

例えば、おやつを頬張りながら、気になっていることを話すとか、技術的な相談の場にすると情報共有が進むのでおすすめです。

このおやつタイムはおやつを頬張るためのマイルストーンとして使うので、ある意味スイッチの切り替えで使いますから、リラックスしすぎないようにした方が良いです。

意志力が続けば不要なのですが、続かない気移りする動物が人なのです。意志力が続かないことや、情報共有や相談の場を設けること全てをおやつタイムでオブラートに包んでしまい、チームの成果を出すことも一つの方法です。