当事者として変えたいと真剣に思っていなければいくら事例を聞いても変えられない

キャリアパスを考えるようになってから、組織内の興味を惹かれない研修であっても時間に見合いそうな

「何かひとつ」

でも良いからお土産を持って帰ろうと思うようになったのです。まあ、最初からそのつもりで研修を受けろよ、っていう事案ではありますが。

時間の価値

背景には、キャリアパスを考えるようになって、他のエンジニアの足元にも及ばないけれど、仕事でアウトプットを気にするようになったので自分の仕事の中でアウトプットをする時間をどれだけ確保するかが気になっていたからかもしれません。

例えば、呼ばれて出た会議で実は必要なかった、とかが続くと自分の作業時間が削られるわけで、残作業のボリュームが削られて残った時間の中でやり切れるかがきになるのです。

同じように、研修に行くことになってもその時間を作業に割り当てれればと思う自分と新しい(かもしれない)ことを学び知識面での価値を少しでも充填しておかないと知識の燃料切れになってしまうという焦燥感の間での行動指針が

「何か一つでもお土産を持ち帰る」

なのです。

これが時間の価値を学ぶ一つの経験だったのでした。

何かを持ち変えられるか

そういった行動指針のスイッチをする前までは、研修やセミナーで事例を聞いても「そうなんだー」くらいで終わってしまうことが多かったのではないかと思うのです。今は違ってしまっているのでそうだったんだろうと。

スイッチ後は、この時間の対価を価値を得ようと思って聴くのでお土産を探すことが聴講している間のタスクになります。研修やセミナーで講師や講演をしてみるとわかるのですが、スライドに全てを書き切ってそれを読み上げるような進行はしないものです。

スライドを図と少ない文字で構成することで、初見の聴講者に対して注目と情報を一度に伝えきるように工夫しますから自然と口頭での補足説明が入ります。

書いてあること以外で何を話すか、何を聞き取るかが鍵なのです。それを聞き逃さないようにした上で、自分の関心事に刺さるキーワードを見つける行為が

「お土産を持って帰る」

なのです。

変えたいことがある

自分の関心事に刺さるキーワードを見つけられるかどうかは、現状の課題を持っていて、それを当事者として変えたいと思っているかどうか、これに尽きます。

当事者であれば現状の運用でデメリットを感じたり実際に影響を受けているのです。だから「変えたい」と真剣に思いその行動の一つが事例を聴くにつながっているのです。

変えたいと思っていても「うちの組織では無理だろう」と1ミリでも思っていたら、いくらセミナーや研修に出てもそれは実現しないです。だって、最初から諦めているのですから。それこそ、聴講するだけ時間の無駄です。変えられないオペレーションをどうぞ続けてください。

変えようと意思決定する人だけが持っている関心事に変えるための光るキーワードは刺さるのです。