プロマネを育てる 実践の場
プロマネを育てる実践の場と聞くとプロジェクトに参画してOJTとして実務経験を積むことをイメージすると思います。
では、その実践の場はどうするのかといえば、マネージャのアサインで決まります。指揮命令権を持っているのがマネージャなのでそうなりますね。
でも、実践の場は与えられるだけのものなのでしょうか。
マネージャが作る場
業務へのアサインの権限を持っているのがマネージャですから、マネージャは組織の目標や育成の計画にしたがってメンバのロールを引き上げていかなければなりません。
その辺りを意識しているマネージャなら、目標設定で合意したロールにアサインできるように業務とメンバを組み合わせるように配慮するのです。
ただ、容易くないのは業務、プロジェクトで必要なロールとそのロールを担わせるメンバの目標となるロールが一致するかどうか判断しなければなりません。
そして、思いどおりに一致することはそうそうありません。それはどこかで折り合いをつけるということです。
本来挑戦させたいロールに100%一致するロールがないとプロマネ候補者は育たないのでしょうか。
そんなことはありません。100%一致しなくても、少しオフセットしていてもアサインする際のオフセットしているならオフセットしている分だけの捉え方や切る口を変えて意味合いを持たせてアサインするのです。
プロマネ候補者の場
プロジェクトマネージャ候補者の場とは、候補者自身が作る場です。マネージャはマネージャの都合でアサインをしますからそのアサインの判断にプロマネ候補者は関与できません。そういったアサインをする立場とされる立場での思いが一致しないまま機会の創出をマネージャに依存しているとズルズルと経験のタイミングを引き伸ばしてしまうことになります。
プロマネ候補者がプロマネになることをキャリアパスとしているならば、自分で補完するプランを考え、実行した方が遥かに良いのです。
例えば、少人数規模のチームでのプロマネを経験することが目標だったにもかかわらず中規模プロジェクトのブロックリーダにアサインされたとき、少人数のプロマネなら経験できることと中規模プロジェクトだからこそ経験できることの差異を把握しましょう。
アサイン予定のプロジェクトだからこそ経験できる別の切る口を探し、その切り口で経験できることを伸ばす、というように少しのピボットで得る経験を確保するようにするのです。