利用から作り出す方へ

ある平日の夕方、時間的には定時後にピンポンダッシュするくらいの感じで某所に数人のエンジニアが集まっているのを横から見たら怪しい集団の悪巧みに見えたかもしれないのですが、当人たちは全くもって自覚はないのですけれど。

その際に出た話題の延長線上で出てきたことが、ツールの利用技術の習得には熱心だけど、利用方法を考えたり、仕組み自体を考える方には全くもって関心を持っていないエンジニアが多いいよね、ということです。

利用技術習得の人気が高いけれど

これ、別にツールの利用技術の習得に励んでいるエンジニアをdisっているわけではありません。ツールの特性と業務上の要件を組み合わせて利用方法を考え出す方にいつか行かないと消費するだけで仕組みをつく出す側にスイッチできないから先がないよね、という心配からきています。

利用技術のニーズが多いことを映し出しているのがカンファレンスや技術イベントでのセッションの人気です。今なら、テストメトリクスなども人気のあるセッションです。

でも、利用方法を考え出すためのセッションは観測範囲では見かけることはないのです。

これらの、利用方法を考え出す側にシフトするということは、アプリケーションエンジニアなら、業務アプリ開発からアプリ基盤(フレームワーク)やアーキテクトにピボットするということです。

責任の範囲を広げる

アプリの担当やリーダであれば、その業務が責任の範囲ですが、アプリ基盤やシステムのアーキテクトの役割を負うのであれば、責任の範囲はそのフレームワークかカバーするシステム全てと途端に広がります。

逆に見れば、いつまでたっても担当業務の範囲で仕事をしてれば技術はタコツボ化してしまうのです。

エンジニアは機会を掴み、システム全体への責任を担うロールで働いておくことがそのエンジニアに対して想像以上のプレッシャーを与えますが、得られる経験値と経験知は桁違いです。

こうした機会はどこで経験できるかを知り、自分で掴めるように何ができるかを知っておき、担う前から自分ならどうやっていくかを素振りしておくことをオススメするのです。