エンジニアとして判断するためのコンパスを持つメリット
目指す将来像に近づくためには、漫然と日々をやり過ごしたりタスクに追われていては一歩でさえ近づくことは難しいです。それは行動の判断基準が手元にない状態で仕事をしているからです。そしてその行動の判断基準を作ることは容易くはないのです。
仕事が向かう方向を示すか
行動の判断基準が必要になるのは、仕事の完了条件を満たした上で完了するためです。行動の判断基準はその過程で必要になるのです。ですから、仕事が完了する方向を指し示さなければなりません。
途中で手を抜いてしまったり、手戻りが発生する様な結果を招く判断をしてしまうならそれは仕事の完了するための方向を指し示してはいないことになります。
自分を偽っていないか
行動の判断基準を持っていなければ、本来到達しなければ成らない完了状態に到達する前に自分の都合で完了としてしまいます。途中で終わりと判断してしまう理由様々ですが全てにおいて自分の感情を起因したもので行動を決定してしまうのです。
こうした自己都合による判断は自分の感情で本来やらねば成らないことをわかっていながら偽っている状態です。
外部要求を受け入れすぎる
行動の判断基準を持っていれば、外部若しくはマネージャなどのチーム外からの要求を受け入れすぎてしまうことがあります。行動の判断基準を持っていれば基準に沿わない要求については判断基準をベースに議論をすることができますが、持っていなければ根拠がないために力学的に負けて外部要求を不合理的であっても受けざるを得ません。
つまり、判断基準により一度要求を押し返し、条件闘争に持ち込めるということです。
行動の判断基準をコンパスに
行動の判断基準を持つことは次に向かう方向を示すガイド、コンパスを持つということです。経験、立場が変わればコンパスも変えていかなければなりません。それはロールによりさす方向が変わるから。
コンパスの指す方向は、固定ですが変わって行くということです。その都度、どのコンパスで判断したかを理解しながら歩くのです。