価値判断基準のリトマス試験紙を使って業務を設計する
「ボリュームのある繰り返し作業をするときに何から手をつけるか」
エンジニアに生産性の観念があるかどうかを確かめたいなら。ボリュームの作業をするときに何から手をつけるかを尋ねてみよう。
この質問に対する答えで生産性、効率、手戻りというムダに対してどのように価値判断の基準を持っていて、それを暗黙のうちに行動基準として振舞っているかを知ることができるのです。
・作業手順の仮モデルを作る
・仮モデルで作業を行い記録する
・手順を検証し改良する
・作業手順をテンプレート化する
まずやってみると答えたら、行き当たりばったりで何も考えていないケースがほとんどです。
スピードを求める課題であればそれもありだろうけれど、ボリュームのある繰り返し作業と条件が示されているのでこの設問では判断誤りになるのです。
逆にスピードを求める、つまり早く結果を出して評価し、次に回すような作業の場合は、テンプレートなんて作って作業をすると回答してきたらこれも適用能力に疑問を持たざるを得ないです。
こうした質問でわかることは、一緒に作業をした時にどれだけ手間がかかる相手なのかということ。
人はその人の価値判断基準をベースに無意識に行動しているので、この感覚がズレ過ぎている人と一緒に働くとストレスが半端ない状態になる可能性が高いです。
そうした場合は、業務フローの中でチェックポイントでハードルを設け、勝手に進めないように歯止めをかける必要があります。