エンジニアの限界という箱の乗り越え方

心理学は素人なのですが、最近、限界など壊せばいいじゃないということを聞いて、そうだねえ、仕事に限らないけれどできない理由を先に持ってくる人ってやっぱり多いいな、と。

「○○でできません」

なんて聞くと内心「(そーかー、でもさ、見方をこう変えたらどうかなぁ)」と思うのですよ。精神論でなんとかしろとか、案を持って来いというのはダメですよ。精神論に持っていかれると実現性のない案を持ってくるし、なんでもいいから案をもってこいというと手段と目的が入れ替わって案を持ってくるための案を作るので。

限界という箱

たかが50年生きただけ、エンジニアになって30年弱くらいかな、それで組織の中ではオジサンですけれどやってきたことは体験してきたことだけしか経験知はないわけです(羽川さん風に)。

仕事のほとんどは未だに知らないことばかりです。まあ、仕事場では大括りの業種なら全部制覇したぜ(仕事ができるとはいっていない)と大見得を切りますけれど(ウケるから)。

なので、新しい仕事になると知っている人と比べて見ると(意味がないけれど例えで)経験知がゼロですから。箱の中に入っているわけです。四方を知識で囲まれている状態です。

この限界という箱をどう捉えればいいのでしょうね。

壁を突破してみるのが正攻法なのかな。でも、突破するだけが方法じゃないよね、ということなんですがそういうことは邪法というか、狡猾と取られるか。でも、できちゃったら勝ち(何と戦っているんだ)、いや価値があるよね(これが言いたかった)と思うわけです。

箱を乗り越える

それ、どうしようかと過去の経験知を引っ張り出して考える。持っていなければよそから借りてでも考える。

目の前のそれはやって見たことはないけれど、あそこで概念だけは知っているものを引っ張り出してみたり、知っている人を辿って概要を説明してもらい参考となる情報や書籍の推薦を教えてもらって自分の立っている位置をかさ上げするわけです。

で、試行錯誤とはったりと素直に教えを乞うことで箱から出てしまおうと行動するのです。だいたい、このパターン。

こういった手段を取るとずるいと思うかそれともへーと感心をするのどっちなのかしら。ずるいと思っていたら多分、いつまで経っても同じ状況になっても壁を乗り越えることはできないでしょうねぇ。壁を乗り越えることに価値があって、人の手段を羨むことにエネルギーを使うことには価値なんてないのですから。

条件闘争に持ち込む

もし未経験なお仕事をやってと頼まれたら、持っている知識、経験知を総動員してできたあかつきに今の自分に足らないものを探しましょう。

それが壁を乗り越えるための踏み台です。もしかしたら、壁を横からぐるりと回り込むルートかもしれないし、下にトンネルを掘ってくぐり抜けるシールドマシンかもしれないので。

何れにしても、足らないものは仕事なら具体的にこれ必要だということです。仕事なので。それを用意するのがマネージャの仕事だし、リソースを配分するのがマネジメントの仕事だし。