ネコ種族のエンジニアは納期という時間とWBSで創る空間を意識した仕事ができない

プロジェクトをゲームで見立てたとき、ーあ、よくそういう例え話をするんですよ。エンジニアのキャリアもそうです。あれもドラクエのようなゲームだし。いや、人生そのものがゲームだし、ルールは先に教えてくれないところが難易度が高いというか、レベル上げしてあちらこちら歩きまわてモブキャラに話を聞いたり賢者に教えてもらったりした人だけが頭一つ抜けられるというゲームでー、納期の単位は日時という時間で把握するものだし、WBSはその時間軸に広げる道幅で確保する空間と捉えることができます。そんなことをこんな風に考える人は他にはいないのかもしれませんが。

 

エンジニアの中で多いいのは、自分の関心を引く技術仕様の話だけをする種族であり、この種族はプロジェクトマネージャにとっては時として悩みの種となるんですよね。エンジニアが興味を持つことに、まるで猫がおもちゃを見つけたら飽きるまで遊ぶようなイメージです(猫は飼ったことはないけど)が、大きなオトモダチの方が適切な表現かもしれないけれど。

 

プロジェクトは進行している、そりゃそうです、プロジェクトが始まったらプロジェクト終結まではオンゴーイングな活動なんですから。だから、今日、仕様を決めると予定を立てたら何があっても仕様を決めてもらわなければならないのです。いやー顧客が決めきれなかったねとか、議論になってとかはどうでもいいのです。それはできなかった言い訳だから。納期は随分先かもしれないけれど、今日の日には今日進めて確保したい目的の地があるのです。それを納期がまだ先だからと今日確保する空間を確保できないエンジニアは、確保するはずだった陣地が確保できていないことに気づいて初めて納期という時間が消滅していることを知るわけです。そしてやることは消耗戦です。考えなくても予測がつくことです。

 

どうしてWBSを書き出して時間軸を入れてガントチャートpert図で共有しているのかをもう一度考えてみてください。猫種族のエンジニアのみなさん。まあ、ぬこだしなー、無理だよなー。

 

極端な話をすれば、納期までに全部の空間に旗を立ててくれればいいのです。でも、納期直前になって、あっまだこんなに残っているぞどうしよう、にゃーにゃーとじゃれあって進まない。だから月単位にするし、挙げ句の果ては今日はここまで陣地を広げる。明日はあそこまでと日単位にするんですよ。

 

それができないエンジニアは納期とWBSで創られる空間の中におもちゃを探してお気に入りを見つけるとそれを中で必要以上に満足するまでディテールを細かくしてるんですよね。それ、もう趣味だから。エンジニアは空間の外に出て想像されてた世界観をみないといけないんですけれど…。

 

頼むから空間を意識してちょうだい。

 

Javaパフォーマンスチューニング 第2版

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