エンジニアとして1人の良い上司を持つということ

 

「これまでの中で1人だけ良い上司の名前を挙げてください」

 

この質問に即座に名前を挙げられるとしたら、それはとても幸せだと思います。

もし1人も名前を挙げられなかったら、あなたが名前を挙げられるような上司になれるよう目指しましょう。いや、多分、そうであること=その人にとって良い上司だということは直接は言ってもらえることはないかもしれないけれど、それを伝えてもらうことが目的ではないので。

幸いにもワタシには1人の良い「元」上司がおり、いまだに会いたいときにいつでも会っていただけることはとてもありがたいことです。

やりたいことを話すようになった

 部下だったのはほんの数年で、それも20代のある時点くらいのことなので、そこから数えると20年を超えてお付き合いいただいていることになりますね。

#そりゃ白いものが増えたり薄くなったりするわけで…

20代の頃に部下から異動して他の組織に移されたときに会えば、今思い出すと恥ずかしいがネガティブなことばかり話をしていたような気がしてならない。前か元上司は解決できるものならと思って聞いてくれていたようにいまだに印象が残っているのです。

そう言ったことが続いたあるとき、ちょっと私の振る舞いを嗜めるメールをいただいた。そのメールを残しておいておけばよかったと思わなくもないけれど、いつの間にか無くなっていたのは意識的に消していたのかもしれません。

そのときか、その後にそのことを思い出したときにふと気づいたことは、私を苛めるメールを書くこと自体気が進まなかっただろう、ということです。

多分、その後にPMPを取り、仕事も次第に周りから認められるようになって自信を付けたからだと思うのだけれど、会ってもらって話すことが自分のやりたいことに変わったのです。

やりたいことを「元」上司に聞いてもらう

そして、最近も久しぶりに会食の時間をいただいて、50歳を超えたエンジニアがやりたいことをいくつも並べて聞いてもらったのです。

まるで子どもですね。

それがいいのかどうかは別として、その自分が慕うことができる「元」上司にあれこれやりたいと話すことは自分にとって実はコミットメントでもあるのです。実際には担当する業務でできることとできないことがあるのでどれが実現できるかはそうした外部要因に依存するのですが、それでもやりたことをやりたいということはアサイメントの権限を持っていれば誰かを引き当てるとき、それをやりたいと知っているので考慮はされるのです。まあ、ビジネス的に適切な対象者を選ぶでしょうが。

そう言った意味合いでも、エンジニアは上司に対してやりたいことは(内心コミットメントのつもりで)伝えることは大事だなと思うんですよ。何かしらのバイアスが組織内で働くこともあるので。まぁ、少なくとも結果を出す部下なら推してくれます。