自分都合駆動型エンジニアは自分を塩漬けにする
定年が伸びると言うことは、働く期間が延びると言うことと同じです。確か社会人になった頃は55歳くらいが定年だったので今の再雇用延長で65歳と比べると10歳も働くことが長くなっています。
社外のお友達を見渡すと若くても独立したり、法人成りしたりする方や退任してからの働き方の布石を打っている方もちらほらと。みなさん、FBに書くのでなるほどなーと眺めています。
大人になって、それも大分経ってから思うことは40歳になっても50歳になっても子供のまま歳を取っているエンジニアが多いなと言うことです。男性はもちろん、女性であっても仕事に対する考え方、所作が子供なエンジニアが多いのです。
長くなる働く期間。そうか、働き方改革で1日あたりの労働時間を削減することに躍起になっているのは長期間働かせたいけれど、支出は変えたくないので縦軸の高さを減らして横軸の長さを伸ばすことで全体の面積を変えないようにしているのではないかと思いついたのだけれどどうなんだろう。
もしそうだとすると、いよいよ所謂昇格するペースが落ちていくことになることは容易く想像できるのですが。
子供のまま歳を取って中年ゾーンに入ってくるエンジニアは、得てして昇格することに対してコンプレックスを持っているのは日常的に同期などの他者と自分を比較し続けているからであり、それを続けている限りは不満は蓄積し続けるのです。
子供なままのエンジニアは対外的に活動したり、目立つために考えながら準備をしているところに気づきもせずに、スポットライトに当たっているシーンだけをみて羨みます。
そうした子供のままのエンジニアの働き方をみていると、長い時間を使い、自分がその仕事をやっていてあげていると言う言い方をすることも見逃せない事象です。やってあげていると言う考え方が自分中心の判断基準を強くし、仕事の目的に即した価値判断から自ら遠ざかっていることに気づくことはありません。
いませんか、あなたの周りに子供のままで振舞っているエンジニアが。
子供心を持っていると言う表現とは違います。心を持てるだけの余裕も余裕を作ろうと仕事のやり方を突拍子も無い方法でやってみたらどうなるかと言う発想自体が無いのです。
こうした子供のままのエンジニアは仕事に対して抜本的なやり方を変えようとする思考を持ちませんから、仕事が難しくなれば時間が掛かるようになります。その仕事も仕事の目的を達成するためにしているのではなく自分の仕事を消化するためにやっているので自分の都合で判断を変えてしまうほどロジックを持っていません。自分都合駆動型で仕事をするので報われたいと思っています。でも、他者と比較するのは評価でどうして他者が評価されているか評価基準までには至りません。
子供なままで自分を塩漬けにしているのは子供なままのエンジニア自身です。
では子供なままでないエンジニアはどのようなエンジニアなのでしょうか。それは子供を抜け出したときあとで気づきます。ああ、子供だったな、と。
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