エンジニアのプロジェクト基礎筋力をつける基礎筋トレメニュー
プロジェクトマネージャに限らず、システム開発に携わるエンジニアは体系的なシステム開発手法とプロジェクトマネジメントを形式知で良いからフル装備でストックしておく必要があると考えています。
どういうことかと言うと、体系的なシステム開発手法では、現場ではウォーターフォールでもアジャイルのスクラムやカンバンのどれを採用しているとしても、ーー要件分析から商用利用までの工程(工程名称は個々の組織が独自性文化を発揮するのでそれぞれで読み替えるとして)の名称と概要、使用するドキュメントフォーマット、工程毎のインプット、プロセス、アウトプット、完了基準、並びにそれらの工程をマネジメントするためのプロジェクトマネジメントの管理プロセス、例えば作業標準、品質管理、進捗管理などについてシステム開発手法とどのように組み合わせて使用するかーーについては前提とする基礎知識としてエンジニアが知っている必要があると思うのです。
今の現場では担当する工程でのパフォーマンスだけ上げられる知識があればいいと思って仕事をしているとホント単なるオペレータの価値しかありません。なぜなら、システム開発のやり方を訓練する機会を作れないから。
たまたま偶然にも小さなプロジェクトを任されたとき、何を根拠にプロジェクト計画を作り、プロジェクトを回せられると自分の持っている経験知だけで作ることができるかどうか。無理なのですよ、やることが多くて。だから、経験したプロジェクトでやっていて自分に見えていた上部だけをなぞって形ばかりのプロジェクトをやって失敗するわけです。だって知らないんだもん、できるわけないじゃん。
じゃあどうするかと言えば、理想形のシステム開発手法とプロジェクトマネジメントのやり方を体系的にやっているプロジェクトをお手本に理想のプロジェクトを作ることです。
自分が「完璧だ」と思う洋画や海外ドラマを見た後、「自分がこの脚本を5分増やせと云われたらどうするか」「キャラを一人減せと云われたら」「対象年齢を5歳下げろと云われたら」等々の思考実験を延々やってると、信じられない勢いで創作の基礎筋力がつきますよ。どんな世界も基礎トレ大事。
— 朝霧カフカ (@kafkaasagiri) 2018年1月7日
このツイートを見て、そうそう、と思ったんですよ。完璧=理想と読み替えるなら理想のプロジェクトマネジメントを知らないとプロセスのテーラリング(ツイートで言うところの5分増やしたりキャラを減らすことに相当すること)ができないので。
念のために言っておくけど、アジャイルのスクラムでもカンバンでも中身の作業プロセスはウォーターフォールの作業プロセスと同じだからね。使い方が違うだけで。
一番の壁は理想のシステム開発手法とプロジェクトマネジメントのプロセスを見つけることですけど。その点、大規模プロジェクトは仔細に無駄が多いいかもしれないけれど近いところにあるのでそういったプロジェクトに一度は参画すると良いかもしれません。
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