「残業でカバーします」がダメな理由
思いつきで進捗管理ぽいネタのアンケートを作りましたのでお願いいたしますw
タカシくんは進捗が遅れています。プロマネからどうしようかと相談されました。タカシくんに代わって回答を選びなさい。
— ふみさん (@finayama) 2018年3月3日
実際のところ、進捗が遅れているエンジニア10人にどうするって聞いたら12人くらいいうセリフだと思うんですが。
なぜか、進捗遅れって自責と思い込むことが多いですよね。いや、別に他責に、仕事を終わらすことを他のメンバに丸投げしてしまえばいいじゃんと言っている訳ではありません。ただ、作業は一人でやるパートとコワークのパートの割合がテーマごとに違うのでそうそう一概には言えないよと。
そう言ったことも加味して、さて進捗が実際遅れているときどうするかをどう言った価値で判断するか、です。
本来は、そうなる前、つまり、進捗が遅れる前の手をつけるタイミングで手をつける前に進めようとしている段取りや手順でどうなるかを想像して、終えられると見切れるかがポイントなのですけれど。
見切れていて、さらにそれなりに自分のパートはコントロールしていてさえ、やっぱりというかそんなのありかー的なイベントが割り込んで来たりするとどうしようもなくなることもあるんですが、それはそれで一人で抱える問題じゃないと思うのです。少なくとも進捗管理上のディシジョンメーカーにインプットしておかないといけないです。
「もっと早く教えてよ」
と言われるのもエンジニアがプロマネに言われるセリフの1つですから。
では、どうしてエンジニアが「残業でカバーします」がダメなのか。それは、作業プロセス自体に潜在的な不良があり、たまたまこれまで、若しくは今回チームで初めてやってみたケースでその不良が発現したかもしれないからです。
これのまずいところは、作業プロセスに不良があることが正しく理解されないことで、他のメンバもその不良を踏んで進捗が遅れ、残業でカバーすることが当然と思い込むことです。
これはプロジェクトにとって将来の負債を負わせることと同じです。エンジニアは当然のこととして進捗を回復させようと善意と責任感から申し出るでしょうけれど、これダメです。
ダメな点は2つ。
- エンジニア自身が、現行のレギュレーションについて改善する点の見識を得られないこと生産性向上するためのやり方を変えていくマインドを育てられない。
- 結果的に作業プロセスの不良を隠蔽することなり、プロジェクトに将来の負債をエンジニアがアシストすることになる。
なので、ダメなんです。
最近は「知恵を出せ」「工夫しろ」がリソースを与えもせずにブラック過ぎるイメージが付いて回っていますが、そう捉えるのではなく、やり方を根本的にひっくり返してもいいから持っているリソースで楽する方法をみんなで見つけてやろうととって欲しいんですが。
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