4年目のエンジニアへの仕事の振り方

新卒で入社から3年まではわかばエンジニアということで、いつでもなんでも聞く権利を持っているから先輩が忙しく働いていようが気にせずに質問しなさい、と言っている。

4年目になったら中堅エンジニアだよ、と。

何も4年目になった途端、質問してはいけないということはない。気兼ねてしたり、誰に質問すればいいか、そんなことからわからないのがわかばエンジニア。

とにかく、知らないことばかりなはずだから、それを臆せずなんでも気になったことを聞いて回れたり、誰が何を知っているかを知ることが大事だ。

チームのスキルマップを作るのは有効だし、マネージャとしても育成の観点で有用だ。ただ、作ったチームのスキルマップを見て聞いて回るほど、わかばエンジニアには余裕がない。余裕がないわかばエンジニアにスキルマップを見て質問しなさい、では本末転倒でしかない。

4年目のエンジニアがいて、扱いとしては中堅エンジニアの入り口に立ったばかりだ。他のチームから移って来たので実は良く知らない。たぶん、普通に優秀な部類の学生だったのだろう。なにせ、処理能力は早い。

年下のエンジニアがチームにいるとついつい単純作業をさせてしまいがちだ。だがそれではエンジニアは育たない。そんな単純な仕事なら派遣を雇ってやってもらった方がコスト的にも有利である。社員は価値のある仕事をやってもらわなければならない。

それをリーダ役のエンジニアは考えて仕事振る必要がある。

  • 考える仕事を与えること
  • 自分で仕事を選ばせること
  • 流れのある業務の全てを渡すこと
  • 成果物、インプット、をすり合わせること

ポイントは、仕事をパーツにしてから渡すのではなく、担当する仕事の世界観を掴ませさせることだ。

こうした仕事の渡し方を繰り返しすることで経験を積ませる。たとえ、チームの中での分担であっても、仕事の進め方が覚えられる。

こうした仕事のやり方を覚えずに中堅エンジニアのまま年数を重ねているエンジニアが少なくない。

ただ、仕事を振る側が考えている結果を摺り合わせと称して実態は押し付けるようなことはしてはいけない。それでは単に仕事を振る側の業務を代行しているだけになってしまうので。

その仕事をする主役は中堅エンジニアなのだから。

 

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