抜け出そう!デスマあるある
前にも書いたことがあるような気がする(いつも思いつくまま書いているので何を書いたか覚えていない)が、デスマは身体を壊さない程度で自分の閾値をテストする意味でしか経験する意味合いはない。もちろん、デスマなのに超過労働分の手当が支給されないのなら、経営者でもなければやる意味はない。労働者は労働力と引き換えに対価を得ているのだから。
それはさておき、こんなシチュエーションを体感していたら即刻避難した方が良い。
- はっきりしないスコープ
- ロジックのない価格設定
- 提案に意思がない
- 総花的な機能
- 営業の出来るよね
はっきりしないスコープとは、顧客もプロジェクトの目的、目標を伝えられない状態で、提案サイドも提案スコープを決められないことを指している。リミットとなる界面か基準がなければスコープはクリープするだけである。ましてや提案サイドが提案時にスコープのクリーピングにキャップを掛ける意識がないならクリープすること間違いなし、である。
ロジックのない価格設定とは、言い換えれば見積もり根拠を持っているか、である。面白いのが、たとえ工数提供であっても、提供時間を厳密にコントロールして超過したら無慈悲に請求するか(もちろん減額請求には応じない)、業務量の調整で提供時間を超えさせないとデスマにならない。見積もり根拠を持っていないと、価格調整があった場合の条件闘争で交渉できないと思った方が良い。最初の価格と規模から減額した場合の価格に見合うスコープが導き出せないからだ。
提案に意思がないとは、御用聞き営業でなんでもやりますというアレだ。工数提供であればそれも選択肢であるが、そういった提案には業務課題の解決方法や改善を提案されることはない。なぜなら、エンジニアも指示されたように実現をすることに訓練されているからだ。
総花的な機能とは、実現したい業務課題のITによる解決策の提供ではなく、あれこれと使わない機能まで含めて提案していることを指す。使われない機能を作ることにエンジニアが萌えるかといえばそれはない。
営業の出来るよね、は営業が提案する技術、ソリューションを理解していないということだ。つまり、こじれた時に全く頼りにならないのだ。開発責任者が仕切れれば、というケースもあるかもしれないが、仕切れるくらいなら、営業がエンジニアにつけを回すような発言はさせないだろう。そういうことだ。
あなたのプロジェクトにはいくつあるか。
- 作者: トム・デマルコ,ティモシー・リスター,伊豆原弓
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