休めないエンジニアは自ら擦り切れてしまう

メンバには基本的に残業はしないように指示している。なぜなら、残業をすると家に帰っても何もできないからだ。住職が近くてもdoor-to-doorで小1時間は掛かるだろうし、1時間を超える方がほとんどなのではないか。そんな通勤時間で帰って、一人なら途中のコンビニかスーパーで惣菜を買って、冷房が効き始める頃にシャワーを浴びでちょっとネットをするだけで24時近くなってしまう。

そんな生活をしていたら、翌日いい感じで働けないじゃないか。

それでも担当の仕事の波はあるので、少しは残業をしているようだ。予算的には残業をすることを見込んでいるが上述のことがあるので極力させないが、残業したら必ず申告をさせている。労働時間の対価は受けってもらわなければならない。

そんな働き方は一向に関係がなく、休みを取るメンバはしっかりと取るし、休めないエンジニアは休めない。あれ、おかしいと思った人はその感覚は正しい。休みを取るとくれば、休みを取れない、となると予測するはずだ。でも、休めない、と続いた。

休みを取るエンジニアの価値観はどうなっているのだろうか。

観察していると、休みを取るエンジニアは、家族との都合で予め予定を調整してから休みの計画をスケジュールに入れてくる。(家庭内の調整をした上で)本人が休むことを計画してくるのでスケジュールはある意味フィックスドである。もちろん、仕事が繁忙かどうかを見極めた上での家庭内調整をしているので確実に休む。戦略的休暇取得である。

一方の休めないエンジニアはどういった価値観なのだろうか。こちらも全く休まないということはないが、休む理由が他者の都合なのである。家族から頼まれごとがあってとか、友人に誘われたのでとかである。休む起因、休む理由が休みを取る自分自身からではない。

だから、そういった外部からの起因がなければスケジュールを仕事で埋めてしまう。一見、こうしたエンジニアの方が外部のトリガーがなければ休まないので生産性が良さそうに見えるが実は生産性が悪い。なぜなら、休む予定を確実に休むために工夫をしないからだ。後者の休めないエンジニアの方が残業をしている。

自分の休み方を思い出してみよう。

休む理由はなんであれ、自分から休むことを決めた場合、その日程を確実に休むために仕事を片付け始める。そこで改善なり工夫をしているのだ。

休めないエンジニアは、仕事の予定を入れてしまう。そして休めない、と訴える。アプローチが間違っている。先に、休みの予定を入れてしまうのだ。その後で仕事を調整すればいい。

この暑さで毎日働くのはナンセンスである。休みを取り、身体の負荷を下げなければ続けられる仕事じゃないし、アウトプットし続けて擦り切れて壊れてしまう。

 

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