メンバと自分が違うことを受けれる

リーダになって一番ストレスに感じることは、リーダの自分が思う結果と、メンバが応えてくれないことのギャップだ。

どういうことか、だって。

リーダは、何時いつまでに、あれこれを期待するレベルの結果を出して欲しいと望むものだ。

ところが、そのリーダに期待されているメンバは、リーダの期待とは全く違う結果を期待した期日のギリギリになるまで隠して、嫌々ながらやっと見せてくれる。

なぜだろうか。

  • 期待するレベルの結果が伝わっていない
  • 期待するレベルの結果を出すスキルを持っていない

まあ、上位の2つのどちらかだ。

さて、この2つから生じるストレスは誰の責任だろうか。

誰の責任でもないし、リーダとメンバの2人の責任でもある。

リーダが理解しなければならないこと

リーダが初めにしなければならないことは、自分とメンバは「全く違う人である」と認識することである。

何を当たり前のことを言っているんだと感じたら、あなたは頭で理解しているが、実は理解していないかもしれない。

いや、わかっていないだろう。

それを受け入れることが初めの一歩である。

もう一度伝えておくが、あなたは頭では理解しているが理解したように振る舞えていない。

リーダが行動しなければならないこと

 もう1つは、リーダであるあなたとメンバは違う人であるのだから、持ち合わせるスキルも違うということだ。

ただ、とても残念なことにこれについてもあなたはわかっていない。

もし、わかっていれば、あなたは自分の期待値をあなたが思いついたままメンバに押し付けたりは出来ない。なぜなら、リーダであるあなたが経験して得たスキルをメンバは経験してその経験から学ぶことができないことを理解できるからだ。

この教えから得られる行動は、メンバに期待するスキルレベルが身につくような教育と実務の機会を創出することだけだ。

自分と違うことを受け入れる

 簡単でとても難しい。ただ、受けられているかどうかは、リーダの所作で判別することができる。

これをチートでやろうと試みると、リーダがマイクロマネジメントするような行動に出るが、それではメンバはRPAのロボットに成り下がる。

それを覚悟する気があるなら、安易なマイクロマネジメント選べば良い。

私たちに必要なのは、メンバが自身の意志で情報を集め、意思決定するスキルを身につけることである。

さて、あなたはメンバを受け入れているだろうか。

 

 

スーパーエンジニアへの道―技術リーダーシップの人間学

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