プロジェクトチーム活動のReady!!と備えの違い

プロジェクトチームがマネジメントしなければならないテーマにリスクがある。そのリスクの対応は、移転、回避、受容、低減のいずれかを対応方法として予め決めておく。

リスクの受容なんて、識別したリスクをどう評価したかはさておき、リスクが起きてもいいよ、というようなものだ。ただ、一般的にはコンロールしなければならないリスクは何かしら対策を考え、準備しておく。

ところで、日本語には備えるという言葉がある。ここ数年多い災害に対する防災は災害に備えるという意味において代表的と言って良いだろう。

 

そなえ〔そなへ〕【備え/▽具え】の意味
出典:デジタル大辞泉小学館

1 ある事態が起こった場合などに対する準備・用意。「万全の―で試験にのぞむ」

2 防備の態勢・陣立て。「国境の―を固める」

備え/具え(そなえ)の意味 - goo国語辞書

 

さて、ここで言葉のニュアンスの違いからムムムと感じたら、それは期待する反応である。災害に対する備えは、程度もあるが過去に起きた災害程度は回避できる備えを策とする。そうした基準を設けなければ際限がないためだ。

同じようにプロジェクトチームのリスクについても、リスクが起きたときのインパクトと頻度を掛け合わせてエクスボージャを導き出し、その導出した結果でリスク対応方法を選択する。

さて、ムムムと感じて欲しいのは、防災は過去に起きた災害の対策を取ることが既定路線であるということである。言い換えれば、過去に災害起きていれば必ず対策は行われるのだ。

でも、プロジェクトチームのリスク対策は必ず、ではない。

ところで、なぜリスクや防災の備えの話をしているかといえば、何も防災の日が近かったからというわけではない。

プロジェクトチームでのリスクを識別していると、つい、やっておいた方が良いという思考に囚われ過ぎたり、周りからあれこれと備えるようにと言われてきりきり舞いしてしまいかねない。

起きるかどうかもわからないことにリソースを突っ込むことはできない。ただ、何が起きようとしているのか、それの準備が必要かをプロジェクトチームは、自分たちのこととしてリスクを識別し、対処するかどうかをテーラリングしなければならない。

そうした始めるための準備を整えた上で、プロジェクトチームの活動を始めなければならない。

Are you ready?

 

 

TVアニメ「アイドルマスター」オープニング・テーマ「READY!!」《通常盤》