『謎自信』を発動せよ!
ある案件での資料作りで、顧客からものすごい圧が掛かることがあった。あの圧を真面目に受け取っていたらちょっとしんどかったかもしれない。
どちらかと言えば、顧客からの圧よりは、資料の締め切りの方が自分としてはとてもプレッシャーを感じていたのだ。
顧客が圧を掛けてくる言い分(想像)
資料のコンテンツ自体は、あなた(自分のこと)で担当している領域の今後についてである。 であれば、どうしていくのかはあなた自身が一番わかっているだろう。
よって、あなたが資料を書くのが一番の適任者だ。
それを聞くひとはこんな人達だ。それを念頭に資料をまとめて欲しい。
こちらの言い訳(言わないけど)
先に書いておくが、顧客との関係は悪くはない。冗談を言える間柄だし、ロジックを持って話せば理解してくれる。
それにコンサルティングのようなものだし、領域の範囲内なので契約上問題ない。
ただ、顧客が変わっていることには変わりはない。
ただ、それを言うと『お前が言うな』と言われそうだが。
で、である。
資料の範囲が広く、それに関わる関係者、ステークホルダーが多い。多過ぎる。それに加え、今後のことはザクっとは決まっているが、まだふわふわしている個別テーマばかりだ。
それをどう計画作っていくか…である。その状態でオーダーされた資料のレベルが高過ぎた。
資料のレベルが高いと言うのは、より概念に違い(詳細な実行計画のようなものではない)と言う意味合いで、である。
『謎自信』発動。
生命に危機を及ぼすような資料ではない(今後の個別テーマである意味、生命に少しだけ危険が及ぶ可能性は否定できない)のである。
多くの場合、生命に関わることはほんの一握りしかない。これを意識できるようになると仕事はとても楽になる。
それに自分ひとりで仕事をしようなんて思わなくなる。結果的に、正しい人を巻き込み、助けてもらうような仕事の仕方をするようになる。
個人の、自分自身の顧客からの評価はさておき(今更感はある)、命に別状がないなら、求められる品質を備えたアウトプットをすればいいだけである。
それに、過去の案件の方がマジでやばかった。そこまで閾値に迫っていない。
それにその過去案件を思って計画した通りにやり遂げたのである。
これが『謎自信』である。
謎自信が発動すると、顧客から出来はどうかと聞かれても『大丈夫ですよ』『まー、心配しないでください』と平然と言える。
締め切りは気になるが、顧客を巻き込み切れているので最後は『じゃあどうしたいのか』と踏み込めばいい。
若いエンジニアと仕事の進め方やタスクのアサインを受けたいかどうかを話すとき、やはり『謎自信』を発動してくることがあるが、それはその自信がどこからくるかを確かめると裏がないので『若さ』が自信の源泉であることがわかる。
それはそれでいい。
一方、こちらは経験に基づく『謎自信』である。
格が違うのだよ、謎自信の。
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