エンジニアの沼落ち
エンジニアが参加する勉強会でのLTやカンファレンスでは、いわゆる常連さんを多く見かけると感じることはないだろうか。
参加者も顔なじみだったりするし、スピーカーもいつものメンバが幾らかの割合を占めている。
そういった常連さんのスライドを見ると、顔が売れているから壇上に立っているのではなく、常に何か新しいアップデートを差し込んでくる。そういったこともあるのでうかうかと気が抜けないし、差し込んでくるテーマが自分にとって興味深かったりするから困ったものである。
カンファレンスでは、そういった面白そうなネタが同じ帯の時間帯に複数設定されるため、自分の身体を仮想化して同時にいくつもの経験をしてみたいと思うことが少なくない。
カンファレンスの位置付けもあるのだろうが、実験的なワークショップやオリジナルのワークショップがあったりすると次は何時お目に掛かるか皆目見当もつかないから一期一会の世界となってしまう。
ここまでが前説であり、ネタ振りでもある。
LTでもカンファレンスでも常連さんたちがいて、そういった常連さんに限ってテーマが面白い(挟んでくる小ネタやギャグは滑りまくる方が多い)。
もし常連のスピーカーの方がこのエントリを読む機会があったら、カッコ書きのところで胸が痛むかもしれないが次は滑らないように頑張って欲しい。
さて、どうして常連さんは面白いテーマを持参してスピーカーを演じに来るのだろうか。
自分としては、そういったカンファレンスやLTの場は、アウトプットと宣伝の場であると捉えている。後者はさておき、前者のアウトプットの場としてのカンファレンス、LTというのはどう感じるだろうか。
わざわざ人前でアウトプットをしなくてもいいと思うか、それともスピーカーと同じように機会があればアウトプットしてみたいと思うだろうか。
エンジニアは、最小限のOJTであれ、OFFJTであれ、生存戦略としての自己研鑽であれ、多からず、少なからず、技術スキルと基礎スキルを体験から経験知を、書籍やマニュアルから形式知をインプットしている。
この見解については同意していただけるだろうか。
それを前提に話を進めると、そうしたインプットを続けているとエンジニアは専門性を持つようになり、特定のエリアで関心を深く持つようになる(はずだ)。
そこが、そのエンジニアにとって技術の沼になる。
関心を持って物事を眺めるようになると、関心を持っていないエンジニアと比較すれば切り口の新しい視点が生まれる。その切り口から、さらに新しい疑問を問い掛けられる。それでますます沼に沈み込んでいく。
面白いことに、その沼には先人が足の先から頭の先までスッポリと浸かって待っているのである。
先人もやはりエンジニアだし、そのエリアの名高いオジ様、オネエ様であるから、ニコニコしながら手招きをして、エンジニアを沼の奥底に誘い込む。
新しい疑問を持っているエンジニアに、オジ様、オネエ様は優しく相談事に乗る体で、その疑問に新規性を感じると、それを公募にしたらどうかとさらに沼奥底に引き摺り込みに掛かる。
公募が通ろうが落選しようがカンファレンスや勉強会に関わらせられ、また新たな世界の快楽をエンジニアの身体に覚えさせに掛かるのだ。
エンジニアは何時の間にか、壇上でスライドをめくり、滑る小ネタを挟んでいるのである。その講演が終わるとまた次のネタ探しを始める重度の症状を発するようになる。
こうして、小さなインプットが大きなアウトプットに繋がり、また次のアウトプットのためにインプットをするのである。
気づけば、そのエンジニアも頭の先から足の先まですっかり沼に浸かりきり、新たなエンジニアを誘い込むようにあなたを待っている。
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