PMにタスクのmust/wantと優先順を聞くチームにある問題
過日と言っても20日だから5日前にこんなツイートをした。togetterの引用はプロジェクトマネージャーだがツイッターの引用はプロダクトマネージャーになっている。
優先度と聞くから全部になるんだよ。『優先順位をつけて』とオーダーしないといけないんだよ。 / “プロダクトマネージャーに『タスクに優先度をつけて』と言ったら『全部マスト!優先度最高に決まってる』と返された話「優先度という言葉の取…” https://t.co/dzCvwgDKE2
— ふみさん (@finayama) September 20, 2018
この書きっぷりだと、 聞き方が悪いと取られそうだ。でも、メンバはどのタスクから手を付けていいか指示をして欲しいのであれば、PMに『順番をつけろ』と要求することで、PMはどれだけタスク毎の重要性を考えているかを共有できるだろう。
PMにマストのタスク、タスクの優先順を尋ねて『全部』と言ったら、次のどれかの状況になっていると思った方が良い。
- プロジェクト、プロダクトの目標達成のために必要なスコープの範囲である
- プロジェクト、プロダクトのMVPであると捉えている
- スコープを減らすことを1ミリも考えたことも思いもしない
- PM自身が一杯いっぱいでmustかwantとか、優先順とか考えている余裕がない
ところで、なぜPMがmustやwantを判断したり、優先順を決めなければならないのだろう。
別にPMが決めなくてもいいじゃないかと疑問に思ったりしたことがないのだろうか。
一旦、PMでマストと優先順位を判断するとしても、どうしてそう考えているかをチームとしてヒヤリングを行い、PMの頭の中を共有しておくことはとても良いことである。
というか、プロジェクトチームで、マストと優先順(順位をつける方が正しい)を理解できていない点で、プロジェクトチームはチームビルディングが始まってもいない。いや、チームビルディングに終わりはないが。
mustや優先度の付け方は、プロジェクトの意思決定やプロダクトにどの機能を実装するかの基準である。それをチームで共有しなければ、実装する順番を間違え、リリースをただ無駄に先延ばししているのだと気づかない。
引用元のツイートのチームはまだ同じバスにも乗れていないのではないか、と心配でならない。