SIerもいつか潰れる

学生のとき、会計学を履修した。なぜ、履修したか、その理由は覚えていない。必修科目だったのかもしれない。いずれにしろ、履修した割には退屈な印象しかなかったのは、その程度の理解力しか持ち合わせていなかったということでもある。

ただ、1つだけ覚えている言葉に『継続企業の前提 - Wikipedia』がある。

 

継続企業の前提(けいぞくきぎょうのぜんてい)とは、企業が将来にわたって無期限に事業を継続することを前提とする考え方のこと。ゴーイングコンサーン(going concern)とも呼ばれる。

引用 同上 

 

つまり、企業は潰れない前提で事業をしているといことである。ところが実際は倒産する。

2017年の倒産件数は8405件ある。

 

http://www.tsr-net.co.jp/image.jsp?id=16757

www.tsr-net.co.jp

 

もちろん、IT企業も含まれているのだろう。

で、である。

 

 

www.businessinsider.jp

 

 

ベゾスの発言を知って、そりゃそうだと思う。アマゾンが世に出てきていくつもの企業の継続企業の原則をないものにしてきたのだから、アマゾンのビジネスモデルとは違うビジネスモデルで新しい波が生まれても不思議ではない。

 

そういえば、バブル崩壊時に所属していた組織がおかしくなった。色々とあって、早期退職制度も設けられた。自主的に離れたエンジニアもいたが、そういうつもりはないのに出て行ったエンジニアもいたらしい。酷い話である。

 

そういった経験をしていることと継続企業の原則を知っていると、今日、所属している組織が明日も存続している保証はないことを理解している。

 

属する組織がなくなったと仮定で考えておくことは、実はエンジニアにとって大変意味がある。

 

自分というエンジニアの商材を、それも高く売るためにどうしたら良いかを考えるきっかけになるからである。

 

想像つくと思うが、倒産した企業のエンジニアは足元を見られる。つまり、買い叩かれる。というより、目先の食い扶持を得るために自分の価格設定を下げてしまう。

 

そうならないように、自分というエンジニアの売り物はどういったプロダクトなのか、自分自身に壁打ちして知っておいた方がいいと思うが、多分、誰もやらないのだろう。