わたし、仕事楽しいと思っているのかな(仕事を続けるイズム、辞めるときの基準)
仕事でもネットでも『まとめる』ことには意味があるものだと改めて認識した。まあ、『何を』まとめるか、その何を選ぶことの発想、企画力に新鮮味なり、受け手側に価値や共感を伝えることができれば、インフルエンスする。
エントリの出だしで書いたとおり12月だし、平成最後の年の瀬だし、ということで平成最後の(今年しか使えないお約束)退職しましたエントリをまとめてみた。
思いつきなんて、そんなものだ。何かと何かを結び付けられるかどうか。ただ、それだけなのに、ただそれだけでも素振りをしていないと易々とできるものでもない。
久しぶりにPVが伸びて『まとめは需要があるんだなー』と他人事のように眺めて、あとは現場で日々の仕事に従事する。ふとしたとき、まとめ→企画→発想と言葉を繋いで、今の仕事と同じだ、と気づく。
エントリのコメ欄に『退職エントリを書いたので読んで』といただいたのでまとめに追加して、読んだ。
人は何かを決断するとき、した後、誰かに聞いて欲しいものだ。その人が共感したものなら、尚更である。
まとめの冒頭に
もちろん、退職エントリなどを書かずに退職された方は数多くいるのだろう。自分としては、
退職時に何が合わなくて会社を辞めたか
転職時に何を基準に次の会社を選んだか
が書かれていると、学生がエンジニアになるときに参考になると思うので、退職エントリを書く方は一言書いていただけると嬉しい。
と書いた。仕事を辞めることはそう簡単に決められることではない、と思う。何せ、生活の糧がかかっている。油田でも持っていなければ、躊躇するのも当たり前だ。
ただ、辞めた人が何を大事にしたから所属する組織を辞めるに至ったのか、何を信条に辞めたのかは、逆に捉えれば、譲ってはいけない個々人のイズムなのではないか、と思う。そういった背景があって、退職エントリに2つの観点を入れて欲しいと書いた。
3年半勤めた会社を辞めた話 - ブラブロ に辞めた経緯(事象)を書かれている。でも、自分は下記の引用部分の溢れたラインこそ、エントリを書かれた人の仕事を続ける上での1つの基準だったのだろうと感じた。
なぜ辞めたのか
"辞める"と決意したのは非常に唐突でしたが、実際は水面張力を失ってコップから溢れた水のように、積もり積もったものが爆発したような状態でした。
書かれていること自体は、よくある話である。
今の自分の仕事も似たり寄ったりである。超巨大な組織のエリート集団の中で、会議で仕事が駆動している。そうした中で仕事を進めるためには、多段の会議を経なければならないし、会議の度に入れ替わるステークホルダと落とし所を見つけ、仕事の主旨を見失わない程度に見た目を合わせつつ進めるのである。
とても心情的に重ねることができる。
ただ、それでもコップの中の水の量は空っぽである。何故ならば、対価をいただいて、担当している業務テーマをやりたいと思っている上の人の仕事を代わりにやっていると思っているからである。
それを割り切っていると捕らえられると、それはちょっと違う。
仕事を代わりにやっている=仕事を自分のものにしない、ということである。自分のものにしてしまうと外野からあれこれ言われ、変えるように指示されると『自分の』仕事を変えようとすることに対して抵抗を感じるようになる。自分がここまで育てた仕事を外野から口を出されて直すことにサンクコンストを感じるようになる。そうしないために、自分のものにしない、のである。
もう1つは、仕事のやり方を覚えることにフォーカスすると、担当する業務テーマをキャリーする上でのお作法を覚えることは、セオリーを覚えることに相当する。仕事のフォーマットといってもいい。日本での仕事はどこにいってもほとんど変わらないと思っているので、そうしたフォーマットから共通項を抜き出し、身につけておけば、あとはそのとき所属する組織の文化=意思決定の特性を把握すればどこでもやっていけると考えている。
共通項を自分だけのパターンとして身につけられれば、やっていける。
そう思っているので、日々の調整や会議運営や担当する業務でリードするために準備することが苦にならない。
捉える人によっては、ものすごくドライな仕事の仕方をしている、と思うかもしれない。
そうじゃないんだ。
仕事を自分の一部にしていない、ただ、それだけなんだ。仕事で身につける仕事のパターンは自分に取りれる。だけど、仕事そのものは切り離している。
自分の仕事では、プロジェクトマネージャとして、チームに必要なチームのスキルセットにフィットしないリソースを強制的にアサイメントしてきたとき、それは受け入れられない。これは自分のイズムであり、価値基準である。
それを無理強いされると、自分はコップの淵から途端に溢れる状態になるだろう。そうした自分の価値観と違うことを続けるとしたら、それは本当に辛いのである。失敗することをやる前からわかっているわけだから。そんな仕事はプロがすべきではない。さっさと引き上げるべきである。それをつ続けることがビジネスというなら、それは自分のビジネスとは違うので一緒にやっていけなくなるのである。
多分、誰も辞めるとき、同じように考えているのだろうと思う。

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