転職で面接を受けるときの対策
転職するためには、転職する先を確保しなければそもそもの転職ができない。会社を辞めたいだけなら、退職願なり、所定の書式に記載の、守秘義務を守れとか、転職先に行ってから職場の社員を引き抜くなとかの記載事項を承諾して終わりである。ただ、辞めてから収入もなくなる(失業保険そのうち出るだろうが)ので、移る先を確保してから、となる。
どこの転職の候補先でも、
- 今欲しい技術を持っている『手が動く』エンジニア
- 組織を引っ張る専門知識を持つマネージャ
を欲しいと考え、採用活動に投資している。今、リソースがパンパンか、この先もっと逼迫することが予測されているからか、現行メンバの退職予定があるから、などの理由で猫の手を欲しがっている。
転職活動では、だいたい、3回くらいの面接をすることが多い。最初に出てくるのは、採用活動のリーダ的な役割のことが多い。1回目でポートフォリオでは判断できないスキルやスキルレベルを確かめる。合わせて、採用側の文化に合うかを見ている。2回目はチームの他のメンバが出てくる。3回目は役員面接である。
1回目の面接では志望動機やマジノの中身を聞かれる。聞かれている最中にコミュニケーション能力や組織のカルチャーに合うかも見ている。コミュニケーション能力と表現したが、見ているのは採用活動をしている所属予定でやっていけるかとか、組織の価値観に合うか、と言う点であることである。
技術の腕だけで勝って欲しいなんて、この複雑で難易度の高い課題の多いご時世では、時代錯誤も甚だしいと思った方がいい。そうでなければ、OKRも心理的安全性も必要ないことになってしまう。
基本的に、想定問答をテキストに書き出して骨子を頭に入れておくこと。間違っても出たところ勝負にしてはいけない。
面接(1回目)
- ゆっくり話す
早口で理論立てて、聞き取りやすく話せるなら別だが、思いつくまま話すとあとで『しまった、余計なことを話した』となり兼ねない。伝える言葉を思い浮かべながら、伝える。 - 明確な言葉選び
現職ではなく、転職先にやりたいことを見つけられたから移りたいと考えているはずである、と思っている。シンプルに『◯◯をやりたい』などと表現する。あれこれ長く説明をするのは思考力やまとめるスキルがないと見られかねない。 - 実現可能性
◯◯をやりたいという◯◯は、ビジネスであれば転職候補の組織のページを見ておく。実現可能性のある◯◯でなければ志望しないのだから嘘にならないようにしておく。 - 軸をブラさない
転職理由、実現したいこと、自分の念持など、軸を変えない。 - 転職先で想定している仕事、役職
SI、SESなどは断固拒否するのであれば、明確に伝える。 - ポジティブに表現する
◯◯ができなかったからではなく、前職で△△をやってきて、先の、向こう側の、と未経験の領域を経験したい、などと表現するとよい。 - 年収
最初からお金を会話できる方が良い。いくら欲しいかを明確にしておくこと。希望は、現職の年収から考えないこと。市場でどのくらいか、自分の実力を最大限に現金化すること。その上で、ここまでならと下限を決めておくこと。
福利厚生が違うので一概に比較できない。総合的に判断する。年収が上がっても残業込みの時間が多ければ、トータルでダウン、なんてなりかねない。
1回目の壁は高い。次に進めたらラッキーくらいの心持ちがいい。
エージェントを使うのはオススメしない。エージェントのフィルタが入るので転職先の候補とのタイムラグがあり、とてもストレスになる。
1社しかコンタクトがないからといって、そこに執着しない。すると自分から条件を下げかねない。それでは誰も幸せになれない。