さらば、技術的モラトリアム
自分は、20代で頑張ろうとは思っていなかった(実際、頑張っていなかったし技術的な意味合いでは専門をどうスカ先延ばししていたモラトリアムだった)し、今更言われても時間は巻き戻せないし、タイムリープするわけにも時間軸を飛び越えるわけにもいかない。長門有希と同じこたつに入っているのであれば別な話だが。
35才定年説なんて、ああそうなんですねくらいの感じだし、それよりは、30代前半までに興味を持つ幅を広げておかないと、40代に入った途端、技術力がピタリと止まってしまうエンジニアになりかねない方を心配する。
何十人ものメンバを見てきて、継続的に技術を追うエンジニアは一握りだ。調査レポートにもあったが、ほんと一握り。継続という限定的なキーワードを外し、技術を維持するエンジニアとしても片手の半分を超えるくらいでしかない。
自分の経験から言えば、残りともう片方の片手は30代前半までに自分の専門を決めて来なかったのだろう。専門を決めないから、自分で調査も研究もする必要がないのである。
つまり、30代前半は残りの人生を左右する最後のチャンスだということだ。何度かエントリに書いてきたとおり、自分はたまたま、偶然にも最終便前くらいに搭乗できたらしく、そこから15年も経てば事業の一部に責任を持つまでに残れた。
指示されてデスマを転々とすることもなく(役員から請われて立て直しは何度かしたが)、選んだ専門を自分のペースでつまみ食いしたり、教え、教え合う環境を作っている。担当する事業は上役が決めることだが、自分の専門性を知っているのでそれを踏まえて、になるからミスマッチは起きないし、起きたら断固断る。はっきりと適性見てないだろう、と言えるからだ。
それは、専門を決めているから言えることだ。
その専門を決めるのが30代前半までにすると成功したエビデンスが自分である。エビデンスは再検証しないと確からしさは証明されないから、あなた自身がするかどうかである。
そこは任せる。
まあ、Matzも言っているのでそこそこ間違いな感じでないだろう。
確かに前みたTEDで35歳までの出来事で人生の80%が決まると聞いて頑張ろうと思ったのを思い出した。
20代の人は絶対見た方がいい。
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