圧迫KPTからFDLで脱出したTGIF
金曜日と言えばTGIFだから、気持ちよく仕事を終わらせて週末を迎えたいと誰もが思っても不思議はないのだが、あるチームの金曜日にやっているKPTがどうにも楽しそうに見えない。
仕事だから楽しくなくてもいいとおもうかもしれないが、同じ仕事なら楽しいと感じる方がいい。
KPTを上手にやれば、KもPも学びがあって、その中から次に何をやろうかとポジティブにアクションを選べるが、KやPを無理やりひねり出そうとすると、Tは無理に無理を重ねてでっち上げることになる。
そんなTにどれほど実現したいかと思いがはいるだろうか。
チームを観察していて、これはKPTが圧迫になっているなと思ったので、KPTのラインを書く役を買って出て、FLD(Fun Done Learn)のラインをしれっと描く。Fun Done Learnと書き込んで、楽しかったこと、終わらせたこと、学んだことの切り口で書いてもらう。
たまたまだが、各メンバごとに付箋の色が違っていて、FDLに貼ってみると偏りが出て仕事でどんな状況かが読み取れて興味深い。Dが多いと作業が多いし、Learnが多いと企画や勉強的な情報収集が多かったりする。もちろん、仕事を通じての学びもあったが、この回はそういうタスクが多かったという背景もある。
ある程度かきだすと、アクションはどこに現れるのかと質問したのはリーダだ。チームを引っ張っている責任感の強い、いいリーダだ。
でも、それが強すぎるとKPTのT出しが圧迫になってしまう。それが続くとTのアクションが負担になるのだ。
だから、ないよ、アクションは。これは楽しい、学びの共有、終わらせたことへの感謝をするんよ、と返す。DとLのつながりから、tobeぽい話が始まり、リーダが悶々と抱えていた悩みを話し始めた。
なんと、ここからチームの目指す方向性、チームへの期待、価値の話になり、結果的にアクションに繋がった。
本来のFDLの楽しいを感じつつスッキリと週末を迎えられそうな金曜にTGIF。