キャリアの選択肢としてのプロマネ

エンジニアとして所蔵する組織で、目標設定やOKRのToBeの設定で、将来の自分像を考えさせる組織は、考えさせない組織より断然いい。少なくとも、エンジニア本人に自分はどうしたいのか、どうなりたいのかを考える機会を与えているからだ。

あなたは将来、何ができるエンジニアになりたいのだろうか。

来月はこのプロジェクト、それが終わったら次のプロジェクト…毎月給与が振り込まれ、どう決まったかも分からずに貰う賞与。理由も分からず上がったり変わらなかったりする昇給と昇格。流石にこんな組織はないと思うが、エンジニア本人に、あなたは将来どんなエンジニアになりたいかを考えさせる組織は、キャリアはエンジニア本人のものであると自覚させようとしている点で良い。

あなたは将来、何ができるエンジニアになろうとしているのだろうか。

数年、その年数はエンジニアの経験や能力によって違いがあるが、一人前に仕事を回せるようになれば、いつの間にか若手エンジニアの育成を任されたり、小さなプロジェクトを経験させられたり、プロジェクトチームの中のブロックを任されるようになる。

嫌が応にも、エンジニアはチームの中で仕事をして、チームの中でリード役を負う。

さて、あなたは将来、どのようなキャリアを選ぶのだろうか。

プロジェクトマネージャと言っても、プロジェクトに様々な案件があるように、プロジェクトマネージャも多種多様である。ひどいプロマネもいれば、エンジニアが働きやすい環境を作ってくれるプロマネもいる。あたりのプロマネでは自分のパフォーマンスが驚くほど高い。残念なプロマネのときは、どう頑張ってもやる気も絞り出せない。

ブロックリーダや小さな案件を経験すると、エンジニアとして、1人の人間として、今まで体感することがなかった成長を得られるものだ。情報が多く入るようになり、そうした情報を整理しながら意思決定するのは骨の折れる経験だが、やってみると面白いものだ。

2-3人のチームと呼ぶには小さなチームでも、パフォーマンスを期待通りに出して貰うのは至難の技だ。間に入って悩み、色々とネットで調べたり、本を読んだりして、実際に試してみる。プロマネといっても、実質は、プレイングマネージャで半分エンジニア兼業だったりする。

タスクの分担は、メンバの持っているスキルを最大限に活用したくなるが、エンジニアが挑戦したいと言う意思があれば、少しだけフォローを考えながらやってもらえるとエンジニアの成長をサポートできる。これもプロマネの裁量があってできることだ。

2-3人くらいから精々5-8人くらいのメンバでやるプロジェクトが一番楽しい。目が届き、顔色がわかる。誰かが渦中そうだったらすぐに気配がわかるし、助ける手を伸ばしやすい。

プロジェクトマネジメントでの数字との格闘は面倒臭く、数字で評価されるところは出来ればやりたくない。でも、その仕事をすることでメンバの事業への貢献を後押しできる。

あなたのキャリアの進む選択肢にプロジェクトマネージャはどうだろう。

 

 

 

なれる!SE 4 誰でもできる?プロジェクト管理 (電撃文庫 な)
 
カワイイ後輩の育て方1: スカウト編

カワイイ後輩の育て方1: スカウト編