終身雇用の怪しいこれからのエンジニアの生き方

豊田社長の発言は自動車関連の税負担が高過ぎ車が売れなくなると雇用を維持できない意図を都合よく捉えているようである。

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ITの業界なんてたかだか70年しかない。だから、旧来の雇用制度など気にするもないのではないか。見方を変えれば、50歳、60歳になったとき、自分の技術は何で、どうやって自分の価値を売っていくか、くらいでないとやっていけないのではないか。

大手ベンダから人材を放出してくる時代に入ったように見えるが、外資であれば元々業績評価の低い一定の割合はfireする人事制度であるから実は目新しくない。また、そうした人事制度の中でキャリアを積んでいるエンジニアは自分がそうなることの可能性を理解している。理解すると言うことは、そうなったときに自分から出ていく選択肢を持っていると言うことにもなる(もちろん、しがみつくつもりの人もいる)。

今、サービサーやWeb系のIT企業は超人材難でオファリングがすごい。そうした企業は即戦力を必要としているし、そうで無ければリソース不足で成長が止まってしまう危機感を持っている。そういった企業間でのエンジニアの流動性はとても高い。やりたいことをやってすぐに次に移る。

そうした企業も事業サイズが大きくなると上場したりする。では、組織が出来上がっているかと言うと、実はそれほどでもない。場合によっては、組織の程をなんとか保っているぐらいのところもある。人の流動性が高いから制度が出来上がらないのである。

そういった組織の環境をエンジニア中心の組織を作るのはさぞかし楽しいことだろうと思う。元々組織づくりは楽しいと感じる属性を持っているからかもしれないが。

組織を作ると言うことは意思決定を文化的に醸成するプロセスを育てることである。

そうした文化を制度から補強するのが規程などである。組織の文化の良い点を失わないように、より強くする制度を規程で作り、運用を軌道に乗せる。

自分の専門的なIT技術でテックリードするのもありだし、それがメインストリームだろう。でも、必要な人材は全方面でオファリングしていることを知っておこう。

ただし、今の所は。

そうした場に移らなければならないとき、なにで食べていくか軸を持っておこう。それは、今日から意識して仕事をしなければならない。

いざという時になってからでは遅い。

 

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