中から見える自分と外から見ている自分を知る方法
割と事業をしている組織では合宿をする。テーマはその部門毎の、そのときどきの課題である。なぜ合宿をするのかと言えば、合宿でなければ日常の中で、まとまった時間が取れないからである。その日常業務から隔離してテーマを議論し、何かしらの目的である結果を得る。
課題出しからの対応リストをゴールにすることもあるし、業務の問題点を洗い出し、解決方法を考えるケースもある。
こうした合宿では、いきなりゴール設定とワークに入ってしまうが、どうして合宿をするのかを振り返れば、いきなりゴール設定をしたり、課題解決のワークを始めない方が良い。
ではどう運営したら良いか。
実は、思っているほど、一緒の職場で働いている同僚のことを知らない。特に、その人の考え方、意思決定の軸はなんとなく日常の中で察することもあるが、頭の良い同僚だと相手を不快にさせない振る舞いをできるので、行動の価値観を知る機会はほとんどないのである。
とは言え、合宿をするほど組織の中で、テーマになることが課題として膨れ上がっていることの事実で、それはどうしておきているかと言えば、その組織の意思決定が文化として業務の中に織り込まれている。それが原因の根幹となっている。
であるから、価値観を知ろうとしないで、課題を抽出したり、問題解決の討議を始めてしまうのは、肝心なところを確認しないのと同じである。であるから、価値観である意思決定の基準がどこにあるか、大事にしていることは何かをあぶりだすことが必要になる。
もう1つ、表現的には物事をドライに捉えられる同僚もいる。こうした人は、仕事だからと、自分に言い聞かせて仕事をするから、他の同僚にも同じことを求める。こうした人は、周りがどう思うかはあまり気にしない。この考え方もときには同僚を追い込んでしまって、ひどく傷つけることになりかねない。
この2つのことを本人と周囲からどう見えているかを表現しあう。
- その人が自分で特徴だと思っている性格・性質
- 担当している業務を遂行する上で役に立っている考え方
- 担当している業務の専門知識の軸としている考え方
特に1点目は、その人の振る舞い、価値観を左右するので、本人がどう思っているかと、周囲にはどう見えているかを表現しあうことから始めるとそのあとの議論をする際に、どうしてそう言っているのか想像をすることができるようになる。