エンジニアの研修で失敗をさせる意味があるか

一旦、ざっと書き終えて…これはネタなのではないかと思ったのであるが、事実なのだろうか。

 

ツイートで『研修でWebサービス作らせたら「嘘の進捗」「終盤でPMがインフル」「サビ残」「メールでソースをやり取り」など引くほど崩壊した→聞いてるだけで胃痛が…あなたならどうする』を見て、ついツッコミを入れたのだが、本当に研修でその場にいた講師はどういうつもりで、『あなたならどうする』などと問いかけているのだろうか。

講師なら、講座目的を達成しなければならないと考えるのではないだろうか。

上記のの研修ならWebサービスを作る経験をさせ、基礎知識を身につけさせることが目的だったのではないか。そう仮定すれば、1ヶ月で何かしらWebサービスを作れる見通しが立っているかモニタリングし、異常を察したら、ガイドするのが講師の仕事ではないか。

それをなぜ、傍観者として眺めているだけなのか理解に苦しむ。もちろん、(描かれていはいないが)何かしらの手助けはしたのだろう。それでも、虚偽の進捗をするようなこと自体、研修ですることは明らかにおかしい。

研修では、研修目的があり、ものづくりを経験させ、知識を身につけさせるのであれば、内容の出来はさておき、作り切ったことを成功体験させないと研修の価値はゼロだ。

ましてや、受講生のリーダーがダウンとか、そこまで追い込んでしまう研修なんて、と思ってしまう。

あなたならどうするか。

研修の講座を以下のように全面的に見直す。

  • オリエンテーション、チームビルディング、技術解説、ハンズオンを最初の1週間に設定する
  • テーマは候補から選ぶか、チームで考えても良い
  •  3週間はスプリント(毎日デプロイ)、デイリースタンドアップミーティング、ふりかえりを回す
  • 最終日に成果発表する

複数のチームがある場合は、デイリースタンドアップミーティングの時間をずらしてもらい、観察する。ふりかえりも立会い助言する。

特にチームビルディングでメンバは何かしらのリーダを経験するように仕向ける。そうしないと自分の頭を使って先を考えない(指示されるエンジニアになってしまう)ので現場で使えないと言われかねない。

まずはやらせて、間違っていたら軌道修正させ、本人に終わらせる(始末させる)ことを経験させる。

とにかく、受講生には受講目的を達成できた、内容はともかく、物を作った、という経験をさせないなんてありえない。研修で失敗を経験させる意味はない。

 

 

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