課題で門外漢のことで困ったら『right person』に助けてもらう

『right person』という考え方がある。課題に直面したとき、その課題を解決するにふさわしい適任者に依頼なさい、というものだ。これは課題のオーナーシップを手放すという意味合いでも、丸投げするという意味合いでもない。あくまでも課題のオーナーシップは、課題を握った人(エンジニア)がハンドルして課題の決着まで始末する。

その上で、課題のオーナーシップを持っている人の門外漢のことは、専門家を見つけて、依頼して、専門家の見解、見識をもらう。

この考え方に同意できるだろうか。

同意できるととても仕事が楽になる。

なぜかというと(不案内のところを多少の知識をつけるためのちょっとした調査や専門家の言っていることの裏付けを素人なりに調べるとしても)、持ち合わせていない形式知や実践知から課題解決のアイデアをひねり出そうとか、悶々と時間を浪費することがなくなるのである。

その上、課題を解決するための判断をしやすくすることができる。

  • 課題を認識する
  • 課題の中で専門でないイシューがあることを理解する
  • 課題のなかで専門家の意見を欲しいテーマと意見をもらったときの仮説を立てる
  • ツテを探して(または聞いて)コメントをもらう
  • 所見を組み込んで、最終判断をする

専門家の意見を踏まえた上で、解決の策を考え、意思決定することができるようになる。このロジックで説明して、意思決定がリーズナブルだったらステークホルダもマネージャも反論をする人はそのイシューの専門家でなければ、そうそういない(何か一過言言わないと思っている人はいるだろうが同意しか選択肢はないだろう)。

第一、反論する人が専門家であれば、最初に聞きに行くだろうから、そんなケースにはならない。

注意して欲しいのは、正しい人、ではない。課題に対応するのに『適切な知識を有している人』である。

『正しい』は言葉が強すぎる。『適切』の方がいい。

 

 

 

e-エストニア デジタル・ガバナンスの最前線

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