チームのスキルセットはビジネスのスタートライン

チームのスキルセットを理解することの必要性をわかっていないマネージャはどのくらいいるのだろうか。それで実際、今認識しているチームのスキルセットは、今のビジネスサイズに必要なのであって、成長する組織を目指すならToBeとしてのスキルセットも念頭になければならないし、シュリンクする組織であるなら何を残して、何を捨てるかアウトソースするかの判断をしながらエンジニアの配置と育成に入れ込まなければならない。

  • 症状
    マネージャの目線で見たとき、エンジニアのキャリアに対する行動が次のように感じたら、マネージャは要注意である。
    ・マネージャが目の前のビジネスしか見えていない
    ・マネージャが技術(概念)に興味を持っていない
    ・マネージャはエンジニアの育成はエンジニア自身がするものだと思っている
  • 概念
    ビジネスにはヒトモノカネが必要である。モノは技術である。チームに必要な技術は、一人のエンジニアが充足するのではなく、複数のエンジニアのスキルとスキルレベルで構成する。そのチームのスキルセットを今は誰のスキルとスキルレベルでカバーするか、将来はどうするのか施策を考える全てのベースがチームのスキルセットである。
  • 問題
    ・分掌するビジネスの技術的なアセスメントの必要性を理解しておらず、ビジネス遂行上のリスクになり得ることに気づいていない
    ・チームに必要なスキルセットを把握していないため、メンバが目指すメンタルモデルを示すことができない
    ビジネス遂行上のスキルセットは、ヒトモノカネのモノがない状態である。技術が不足したままビジネスに手を出せば、火傷をするのは確実だし、火傷で済めば軽傷かもしれない。最前線で業務を遂行することになるエンジニアに必要なツールを与えず、使い方も教えないのは、マネージャ自身が成功要因を自ら捨てるようなものである。
  • 解決
    マネージャは、分掌するビジネスを遂行する上で必要となるチームとしての技術的なスキルセット設定する。ビジネスに必要なスキルセットは、それがないとビジネスを遂行する上で技術要因のリスクをキャリーし続けると言うことを意味する。ビジネスに必要となるスキルセットを把握することで、asisのチームと一人ひとりのエンジニアの育成策や人的補強策へ繋げる。