自分自身で能力の成長を確認できないものは、自分がそれの邪魔をする
自分が課題感を持ったとき、その課題を解決するためにネットで関連しそうなキーワードを調べて、さらに必要としていることを知ろうとしたり、知人関係から見聞きした書籍名を欲しいものリストにいれておき、大型書店の店頭で実際に目次を眺め、知りたいだろうことが載っているかを見て、手に入れたりする。
課題を解決したいと思っているから、課題のオーナである自分で試してみる。個人的なものであれば(環境とか資料とかの都合もあるので)主に自宅で試し、仕事がらみであれば仕事場で、自分の仕事で試してみる。
試した結果、期待どおりのリターンを得られそうなら、それを仕組み化してやってみるなり、手順としておくが記憶は何度か繰り返さないと身につかないので、付箋やキーワードを頼りに調べ直すか、ブックマークを辿り直す。
道具、ソフトウェアや記述方法などであれば、こうしたものは自己完結するのと結果が目の前で確認できるので、できるようになった自分にニンマリとすることもできるが、そうもいかないジャンルがある。
自分自身でできることを確認できないコトについては、どう頑張っても自分一人では確かめようがない。
例えば、チームのメンバの考えを受けれ、いいと思うことについて共感したいと思ったら、共感する相手が必要になる。共感するためには、メンバの存在を認め、メンバも自分と同じ個の人であり、自分とは違う別の個であることを受けれないと、意識して考えに傾聴することは難しい。
誰でも自分の意見を持っているときは、自分の考えの方が良い(ベストな)アイデアだと思っている。横に並べて、誰の考えかはマスキングして、第三者の評価軸を持ってメリデメで評価するには相応の力量が必要である。
こうしたスキルを育てるには、相手が必要で、最初は壁打ちのつもりでなんども繰り返さないといけない。誰でも、自分が可愛いからそれを乗り越えるのは、そうした気持ちを上回る実現したい、今持っていないものを手に入れたいと思う強い気持ちがないと身につかない。
なとど思うと、対人関係に分類される系統の能力を身に付けることのハードルの高さと言ったら。放っておくと、自分の成功体験ベースに自分をついつい引き込んでしまうので、進歩しようとする思いはパーになりかねない。
運用設計の教科書 ?現場で困らないITサービスマネジメントの実践ノウハウ
- 作者: 日本ビジネスシステムズ株式会社,近藤誠司
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2019/08/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る