エンジニアと定年と

年金は給付が伸びたときから充てにしていないが、これといって資産があるわけでもなく、少ない退職金と401kでやりくりするのだろう、くらいしか考えていない。長生きはするつもりはないのでというと、そういう輩は長生きするなどと言われるが、どうもそうもいかなくなったぽいので、その点では少し気が楽になっている。

 

www.nikkei.com

 

自分のキャリアを30代半ばで少しばかりの頭を使い、ピボットを何度か繰り返し、今の仕事で食べられている。キャリアをピボットしてみて、正直、よかったと思っている。していなければ、あの当時の延長線上でパッとしない現場でくすぶっていたかもしれない。その上、技術力もチープであっという間に若手に相手にもされない存在になっていたかもしれない。

エンジニアは、自分の得意なことを仕事にするべきだ。普段は『べきだ』などと使うことはないが、ここは強く推したい。得意なことを仕事に選んで、それで大変だったり、難しい仕事が回ってきてヘトヘトになったとしても、それは次のステップへの補助になる。好きなことを仕事にすれば、大概の仕事は何かしら結果を出せるし、その成果はいくらでも貢献度を説明できる。好きでやっているので思入れが違う。だから、自分の得意なことを仕事にすべきで、自分の得意を無視されて仕事につかされるような仕事場は考えた方が良い。自分が得意であるかどうか、それはある程度の幅で自分から経験をしてみないと本当に得意なのかどうかはわからない。そうした試行錯誤も繰り返して、自分の得意を見つける。

理想は試行錯誤して、得意を見つけられるのが望ましい。現実はそうはいかない。自分で移っていかないと、そうそうカバーはできないし、できたとしても少ない経験の中でしか選べない。つまり、理想な選択肢の状況はもともと作れない。そうした前提の上で、自分の得意を自分に問いかけなければならない。

自分の場合は、(自分の都合で設定した)年齢的なものを締め切りとして、その時点で経験した中で得意を探した。結果、上手くいった(と自己満足しているので十分である)が、思ったようなことになっていなければ、また別の道をチャレンジしていたかもしれない。

それで、この先であるが、所属する組織には定年がある。組織と本人の合意の上で、65歳まで就業できる。60歳までの条件のままではいかないのだろう。雇用延長しているおじさん達に話を聞くと、かなり条件が悪くなるようだ。

自分にとって、60歳以上続けて働くイメージが持てない。でも、隠居するなんてもっとイメージできない。近所のおじいちゃんと一緒に趣味をするなんて、そもそも趣味が合わない。

ぼんやりとイメージできるのは、プライベートでの活動の方をビジネスとして食べているイメージの方が強い。

とすると、仕事としては定年なんてないのである。エンジニアを何かしら続けて、仕事で適度に収入を得ていければいい。

さて、まずはその年齢まで存在すれば、である。

 

定年バカ (SB新書)

定年バカ (SB新書)

 
続・定年バカ (SB新書)

続・定年バカ (SB新書)