リモワとオンサイトでの見える風景
フルリモートで働きたいというエンジニアをチラチラとTLで見かけるようになった、というか、いるよね的なものも含め。
フルリモートではない社員の環境整備の観点からも、業務上の条件や労働環境(主にネットワークやOA環境)に支障を排除して整備しておく方が働き方の柔軟性を備えるので、未だ整備途中であればそのような組織もそちらの方向に進んで欲しいものだ。
リモワの風景
リモワは最小限のコミュニケーションに絞り込める。周囲のノイズからも遮断できるから集中して仕事をできる環境を手に入れられる。ただし、子育てや介護がリモワの理由の場合はそうもいかないかもしれない。
コミュニケーションは、非同期にコントロールできる。必要ならslackでmentionを投げておけばいいのである。もともとメールも非同期なのだから、思想的には変わりない。
実際、リモートで仕事をしてみると通勤の時間は不要になるし、割り込まれる機会が減るので集中作業を意図的にする場合に有効である。しかし、次の問題を内在していることは押さえておいた方が良い。
- 自律を自分に課しているという自覚を持てるか
言い方を変えれば、その日の成果を自分で立てた計画に沿ってアウトプットできるかといことである。
これは別にオンサイトでも自分の進捗を出すことには変わりはないのだが、自分の振る舞いを見ている目は自分の目しかないことを少しだけ意識した方が良い。
あと、見えているだけでも1つのコミュニケーションだと思っている。それがなくなるからそれを意識的に自分から行わなければ影が薄くなってしまう。
コミュニケーションをコントロールできる一方で新たなコミュニケーションコストを自ら支払わなければならないのかもしれない。
オンサイト側からの景色
オフィスの、オンサイト側からの景色は、側にいれば様々な反応、表情、声、行動などからその人の情報を知ることができる。本人は言い出せていないが困っていそうだ、など気づけることもある。
物理で側にいるわけで、声をかけやすいということは、反応をすぐに期待できるということでもある。
タスクはチケットを取ってから出来上がるまでの間、どうかと聴きやすい。それはやはり側にいて視界に入るからである。
人は認識しているものに対してとても視認する生き物だと思っている。逆に視界に入らなければ関心が薄れていく。
これをチームでやってしまうと非常にまずいことになる。仕事の独立性が高いと自分の担当業務に関心を向けるのでその傾向は強くなる。
リモワのメンバがいても、ペアで仕事する文化であれば、その心配事はしなくて良い気がする。慣れるまでは違和感があるかもしれない。