現場任せではプロジェクトは上手くいかない

自分なりに、プロマネとし最低限の機能はできているかと思うのだが、どうして機能しているのだろうと、思案してたどり着いた結果は、『作業標準』の考え方を習得したからだろうと思い至った。

 

作業標準は、工程を設計するするときのテンプレートである。みんなが大好きな詳細設計では、次のようなプロセスをプロジェクト標準として定める。

 

  1. 仕様検討
  2. 設計
  3. ルフレビュー
  4. チーム内レビュー
  5. 外部レビュー

 

プロジェクト標準として定めるからには、WBSはこれに沿っていないければリジェクトされる。

 

作業標準とは言え、詳細設計を作成するのは設計のみで、セルフレビュー以降は、実は品質管理のアクティビティである。

 

品質管理ではあるが、工程内の作業品質を確保するためにレビューを必須としてプロセスに組み込む。

 

例の説明はここまでにして、成果物を実現するためにはプロマネがあっても何も役に立たない。成果物を手に入れるには、要件を備える成果物を分解して、再構成する手順を確立しなくてはならない。

 

そのしなければならない作業が作業標準である。その意味合いで、プロマネは、成果物はこうやって作ろうという作業標準を作ることができなければ、全くの木偶の坊だし、そんなプロマネのプロジェクトマネジメントは的外れにしかならない。

 

そうするとものづくりで現場任せをするということは、実はプロジェクトの実現の可能性を放棄するようなもので、いくらプロマネが頑張っても明後日のことをしているようなものなのだ。