チームは勝手に仲良くならない

チームはいつでも機能しなくなるリスクを持っている。機能しなくなった結果として見える事象は、揉め事を起こしたり、メンバ同士で不仲になったりして、会話が乱暴になったり、当たりがキツくなってきたり、無視をしたり、仕舞いには大きな声を出すこともある。

 

ここまで進んでしまうと側から見ても何かあったのかなと周囲も気づきはじめるが、すでに手遅れであり、当事者同士の関係の修復は難しい。

 

こうした揉め事になるで現場のリーダは何を見ているのだろうか。同じワークプレースにいればコミュニケーションは目の前で見ていたはずである。でも、揉め事があるとは認識できずに見過ごしていたことになる。

 

こうした揉め事の最悪な結果は、関係を修復できずに何方かが、もしくは両方がチームから離れてしまうことである。そこまでにかけたリソースと時間を一瞬に失う。

 

再発防止の観点で一つ注意しておきたいことがある。それは現場のリーダが起きた事象を事実に基づいて何が起きたかを理解して、何が真因であるかにたどり着けるか、である。

 

まあ、辿り着けないが。本来であれば現場のリーダも変えた方が良いのだが、リトライしなければ学習する機会もない。

 

現場のリーダが真因に到達できているかをよく見極めたい。これは、揉め事を起こした当事者とリーダの上司が信頼関係をきづき、当事者に吐露できる環境を作らないと感情的な意見ばかりになってしまう。そうならないようにして、それぞれから見えていた風景を聞き取る。

 

その上で現場のリーダにどうするつもりかを尋ねる。その対策がコミュニケーションが問題で時間を取るというようなものであったら、リーダは真因に到達していない。そうした勘違いは再び間違いを繰り返す。